川崎汽船は7月18日、新来島豊橋造船で建造中だった、液化天然ガス(LNG)を主燃料とする自動車専用船が竣工したと発表した。
いすゞ自動車を荷主とする6900台積みの自動車専用船で、同日、川崎汽船に引き渡されるとともに、命名式を実施。ギリシャ神話に登場する海の女神の名を冠し、「TETHYS HIGHWAY(テテュス・ハイウェイ)」とした。
特徴としては、LNG燃料を使用することで、従来の重油燃料に比べ、温室効果ガス(GHG)の一つである二酸化炭素(CO2)の排出を25~30%削減。大気汚染の原因となる硫黄酸化物(SOx)の排出は、ほぼ100%削減できる見込み。
川崎汽船は、国際海事機関(IMO)が定める2030年の目標「CO2排出効率2008年比40%改善」を上回る「50%改善」を目標に設定しており、今後も自社の脱炭素化、社会の脱炭素化支援を進める姿勢だ。
■本船概要
主要寸法:全長199.96m×幅38.00m×深さ38.07m×喫水9.00m
総トン数:7万5259トン
航海速力:19.00ノット
船級:日本海事協会(ClassNK)
船籍:日本
建造所:新来島豊橋造船
川崎汽船/6900台積み次世代型LNG燃料自動車専用船が竣工