川崎汽船は10月17日、茨城県坂東市にあるカシワテック技術センターの消火試験棟で、廃車(ガソリン車)を燃焼させた消火実験を行った。
自動車船の艙内で火災が発生した事態を想定したもので、車両火災の消火方法を確認し、新たな消火戦術の確立を目的としている。
実験には25人が参加し、本船で使用されている既存の消火ノズルに加え、より放水性能に優れた新型消火ノズルによる放水消火を実施。海上災害防止センターの協力を得て、車体内部の燃焼に対して放水冷却ができる特殊な形状のノズルを使った消火方法の実演も行った。
川崎汽船によると、実際に車両を燃焼させた消火実験は初の試みで、「車両火災の進行スピードや有効な消火戦術を実体験する貴重な機会になった。今後は、電気自動車を含む多様な車両火災への対応力強化に向けた検証も視野に入れたい」としている。
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