セイノーホールディングス（HD）、アルピコHD、デリシア、ココネット、エアロネクスト、NEXT DELIVERYは12月16日、長野県軽井沢市で物流ドローンによる実証実験を共同実施した。
＜代表者による集合写真。左からエアロネクスト 田路圭輔 社長、アルピコHD 佐藤裕一 社長、セイノーHD 河合秀治 専務執行役員＞
実験は、長野県軽井沢市の交通渋滞対策、少子高齢化による買い物困難への対応、防災力強化などの地域課題の解決に貢献することを目的として実施したもの。
アルピコHD、セイノーラストワンマイル（セイノーHD傘下）、エアロネクスト、NEXT DELIVERYは2025年2月に、新スマート物流の長野県全域への拡大と地域課題の解決や地域経済の活性化に向け業務提携を締結しており、本件はその具体的な活動の一環となる。
＜物流専用ドローン「PF4」に荷物の入った専用箱を設置する様子＞
実験では、物流専用ドローンを活用し、地域のスーパーを拠点として、災害を想定した配送を実施。老人福祉施設、キャンプ場に食料品を配送した。
新スマート物流の地域における社会実装を目指し、平時・有事に備えたドローン配送ルート構築、ドローン配送運航体制構築、ドローン配送の住民受容性の向上などに資する取り組みを行った。
＜荷物を受け取ったライジングフィールド軽井沢スタッフの池田佳史さん＞
荷物をドローンで受け取ったライジングフィールド軽井沢スタッフの池田佳史さんは、「ドローン物流は渋滞のひどい夏季の活用はもちろん、大雪など災害時に支援物資の拠点ともなりえる」とコメントした。
実験を通して、軽井沢町が抱える地域課題のうち、交通渋滞対策、少子高齢化・物流課題への対応、防災力の強化、地域連携・社会受容性の向上といった点で、新スマート物流の効果を確認したという。
今後は、ネットスーパーで受け付けた商品を、顧客の要望に応じて空路で配送する仕組みへと発展させていく。空路を活用しドローンで商品を届ける事で、省人化の実現、さまざまな理由で買い物へ行けない人にも商品を届けられる体制を構築、フェーズフリー型の物流体制を軽井沢町に実装していくことを目指すとしている。
エアロネクストほか／長野県全域に新スマート物流導入で業務提携
