国土交通省は3月11日、「中央回廊カスピ海ルートに関する実証輸送(春夏)」の公募を開始する。対象は日系の荷主・物流事業者等で、公募期間は4月21日まで。
国際情勢の悪化による国際的なサプライチェーンの混乱が起きている中、国際物流の多元化・強靱(きょうじん)化の観点から、安定的なグローバルサプライチェーンの確保に向けて、中央回廊カスピ海ルートの実証輸送を実施する。
前回は「秋から冬にかけて」の実証輸送だったが、既存の成果を発展・進化させるための継続的・集約的な国際物流ルートの活用を目的として、今回は「春から夏にかけて」の中央回廊カスピ海ルートに関する実証輸送を行う。
実証輸送の実施に当たり、一輸送につき原則として100万円を調査協力の費用として支出するが、複数コンテナの場合は2コンテナまでを上限に200万円を支出する。ただし、応募件数が少ない場合、支給金額の調整を行う可能性がある。
実証輸送の進捗(しんちょく)や結果は、各参加事業者からアンケート、ヒアリングなどにより報告してもらい、最終的には報告会などで公表予定。
実施条件は2026年3~6月ごろに輸送を開始するもので、日本を発または着とし、中央回廊カスピ海ルートを経由すること。
実証輸送の実現可能性(関係者間で、貨種・貨物量や輸送ルート等の調整ができていること)や、輸送手段・ルートの汎用性(ほかの日系荷主企業・物流事業者等への展開可能性があること)などを国交省が総合的に審査し、対象事業者を選定する。
検証事項は、輸送コスト、リードタイム、輸送品質、輸送の際の手続き、トレーサビリティなど。
2024年の実証輸送では、11月末~12月上旬に日本を出発した4件が、カスピ海のアクタウ港で強風のために22日~41日間、貨物滞留した。
