東京建物は3月11日、福岡県内でドライ倉庫に危険物倉庫を併設した「(仮称)北九州新門司物流施設PJ」(北九州市)と、冷凍冷蔵倉庫「T-LOGI福岡久山」(久山町)を開発すると発表した。東京建物による危険物倉庫と冷凍冷蔵倉庫の開発は九州初。
「(仮称)北九州新門司物流施設PJ」は、ドライ倉庫1棟に危険物倉庫5棟を併設するマルチテナント型物流施設で、延床面積は約1万7500m2。
適地が限られ供給が限定的な危険物倉庫では、近年高まるアルコール類やリチウムイオンバッテリーをはじめとする危険物品の保管需要に応える。
ドライ倉庫は使い勝手の良い平屋仕様とし、危険物倉庫は用途地域が工業専用地域という特性を生かして指定数量の200倍超の貯蔵が可能な仕様を計画。危険物品と一般品の一体運営が可能なため、管理・輸送コストの削減やオペレーションの効率化も実現する。
九州自動車道「新門司IC」から約3.5km、「門司IC」から約6.1kmに位置し、九州圏の一大消費地の一つである小倉駅周辺まで約30分(約14km)で配送が可能。新門司フェリーターミナルに隣接していることから、港湾機能を生かした輸送対応や貨物の保管ニーズにも対応するほか、北九州空港へのアクセスも良く、陸・海・空の三位一体の物流ネットワークを活用できる。
北九州市が本州と九州の結節点に位置することから九州全域への広域配送拠点や本州と九州全域をつなぐ配送拠点としての運用が可能で、RORO船やフェリーでの長距離輸送ニーズが高まっていることを踏まえ、港へのアクセスを生かしたモーダルシフトの促進にも貢献する。
屋上に設置した太陽光パネルにより発電された電力を商用電力と併せて施設内で自家消費する予定で、施設内で消費しきれない余剰電力についても、再生可能エネルギーとして最大限活用を図っていく計画。
自家発電・自家消費の仕組みにより、環境に配慮した施設の証である「BELS」最高ランクであるZEB認証の取得を予定している。
■「(仮称)北九州新門司物流施設PJ」概要
着工:2027年夏ごろ
竣工:2028年夏ごろ
所在地:福岡県北九州市門司区新門司1-17-2
交通:九州自動車道「新門司IC」約3.5km、「門司IC」約6.1km
敷地面積:約2万9940m2
延床面積:約1万7500m2
規模:危険物倉庫5棟、ドライ倉庫1棟(平屋片面バース)
共同事業者:シンクロジスティクス、ほか1社
「T-LOGI福岡久山」は 九州のマルチテナント型
では希少な3層ボックス型の冷凍冷蔵物流施設
「T-LOGI福岡久山」は、九州のマルチテナント型の物流施設としては希少な3層ボックス型の冷凍冷蔵物流施設で、延床面積は約7850m2。
「福岡IC」周辺から古賀エリアにかけては、自家用の温度帯倉庫や食品関連の工場が集積している一方で、食品系ECの伸長や老朽化した冷凍・冷蔵物流施設の建て替え・使用中止による移転、物流効率化を目的としたコールドチェーンネットワークの再構築などを背景に、冷凍・冷蔵物流施設の賃貸ニーズは今後一層高まると想定されている。
こうしたエリアに冷凍冷蔵機能を実装した賃貸型の物流施設を開発することで、消費地への配送を前提とした食品保管ニーズをはじめとした、増加する冷凍・冷蔵物流施設へのニーズに応える。
東京建物が開発する冷凍冷蔵倉庫としては「T-LOGI本庄児玉」(埼玉県上里町)、「T-LOGI大阪弁天町」(大阪市)、「T-LOGI船橋南海神」(千葉県船橋市)に続き4施設目。
九州の大動脈である九州自動車道「福岡IC」から約6.0kmの場所に位置し、九州圏の一大消費地である福岡市博多駅周辺まで約35分で配送することができる。
「福岡IC」まで車で約10分のアクセスを生かし、福岡市内への配送のみならず九州全域への配送拠点、さらには本州と九州全域をつなぐ広域配送拠点にも適した立地で、配送時間の短縮によって2024年問題に伴う長距離ドライバー不足の解消にもつながる。
■「T-LOGI福岡久山」の概要
着工:2026年末ごろ
竣工:2028年夏ごろ
所在地:福岡県糟屋郡久山町大字猪野字小柳878-19
交通:九州自動車道「福岡IC」約6.0km、JR笹栗線(福北ゆたか線)「笹栗駅」から「白谷前バス停」までバス約13分、「白谷前バス停」から徒歩約6分
敷地面積:約4365m2
延床面積:約7850m2
規模:3層ボックス型(片側バース)※事務所は4F
東京建物、三井物産都市開発/千葉県船橋市でマルチテナント型の冷凍冷蔵施設着工



