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カゴメ/原料輸送頻度・ロットの見直しでCO2の平均削減量2.9%

2015年01月05日/SCM・経営

カゴメは12月26日、サスティナビリティレポート2014を公開し、物流での環境配慮で原料輸送頻度・ロットの見直しで2009年度から2013年度の5か年の年平均削減量は2.9%と大幅に削減したと発表した。

カゴメは、2006年4月に改正された省エネルギー法により、特定荷主に認定された。2013年度のカゴメの輸配送でのCO2排出量は、2012年度に比べて原単位で約6.5%減少し、排出量は約8.1%減の26,100t-CO2となった。

<物流におけるCO2排出量>
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特定荷主には「エネルギー消費原単位を中長期的にみて年平均1%以上低減する」努力が求められているが、2009年度から2013年度の5か年の年平均削減量は2.9%と大幅に削減した。

これは、原料輸送の配車をシステム化しロットの監視と効率的な配車による原料輸送頻度・ロットの見直しに取り組んだ効果によるもの。今後も、大型輸送車の使用比率の拡大、往復輸送の推進による車両台数削減、輸配送距離の短縮など、従来からの取り組みを強化し、輸配送におけるCO2排出量の削減を進めていくとしている。

また、カゴメグループでは、製品輸配送時の環境負荷低減の取り組みとして、鉄道などのより環境負荷の低い輸配送手段に切り替える「モーダルシフト」を継続して推進している。

これにより、鉄道輸送を積極的に行っている企業として国土交通省が認定する「エコレールマーク」の認定企業となっている。

2014年2月には、「カゴメトマトケチャップ」「カゴメソースウスター醸熟」「カゴメソース中濃醸熟」「カゴメソースとんかつ醸熟」が、国土交通省と鉄道貨物協会が制定する、第30回エコレールマークの商品認定を取得した。

<3社共同配送稼働エリアと開始時期>
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国内カゴメグループは、ミツカングループ、日清オイリオグループと共同で、3社分の商品を同一車両に積み込んで配送する共同配送を実施している。

共同配送の目的は、物流品質の向上と環境配慮。現在、国内面積に占める共同配送稼動エリアの割合は、77%となっている。

さらに、カゴメグループでは、適正な在庫管理を行うことで、流通からの返品や出荷期限切れによる商品・原材料の廃棄量の削減に努めている。

2013年度の商品・原材料の廃棄量は、2012年度に比べて約25%増加した。これは、輸入商品の品質不良による廃棄が前年より増加したためとしている。

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