商船三井フェリーは3月1日、新造RORO船「ぶぜん」が、2月28日に東京~苅田航路に就航したと発表した。
「ぶぜん」が就航することにより、東京~苅田間で3隻体制によるデイリー運航(日曜除く週6便)を開始する。また、東京~苅田間の直行運航を開始し、両港間を従来から約7時間短縮した25.5時間で結ぶ。デイリー化と高速化を両立させ、安定的な3日目配送を可能にする利便性の高い輸送を提供する。
「ぶぜん」という船名は、苅田港が位置する福岡県東部の旧国名「豊前国」に由来。今治造船傘下の南日本造船大在工場(大分県)で建造され、車両積載能力を約10%増強、電源プラグの大幅な増設による冷凍冷蔵貨物の引受も補強し、九州~関東間の物流の担い手としての役割を一層強化していく。
なお、2隻目の新造船「すおう」が就航する5月中旬までは変則スケジュールで運航する。
■新造船概要
総トン数:1万1674t
全長:179.9m
全幅:27.0m
喫水:6.8m
航海速力:23ノット
主機関:1万5930kw×1基
電源プラグ:80基
旅客定員:12名
車両搭載数:大型トラック約160台、乗用車約220台