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エーアイテイー/売上高は34.8%増、営業利益25.5%増

2011年04月05日/3PL・物流企業

エーアイテイーが4月5日に発表した2011年2月期決算によると、売上高は136億3100万円(前年同期比34.8%増)、営業利益9億8300万円(25.5%増)、経常利益10億2200万円(24.7%増)、当期利益5億8000万円(23.9%増)となった。

同社グループは、「プレミアム・デリバリーサービス」等の新たな物流サービスを提供するなど、積極的な営業活動の展開と為替相場の動向に左右されない通関受注の営業強化によって、取扱貨物量の増加と新規顧客の獲得に努めてきた。

円高基調によるドル建て運賃収入の減少や同業他社との価格競争による販売価格の下落、さらには仕入運賃価格の上昇とも相まって、粗利益率は前年同期の25.4%から22.0%と3.4ポイント下落。しかし、取扱貨物量の増加と付加価値の高い通関受注の増加により収益性の低下を十分に補完することができた。

所在地別セグメントの日本では、金融危機の影響により貨物量が大幅に落ち込んだ昨年の反動はあるものの、商社系や通販系の大口顧客の貨物量に回復の兆しが見えてきた。また、アパレル系顧客を中心に夏場に猛暑の影響から夏物商材と、冬場の年末商材の輸入貨物が好調に推移。

輸送形態別での取扱貨物量は、海上輸送の取扱コンテナ本数では、輸出入合計13万1562TEU(前年同期比35.8%増)、航空貨物 輸送では3262トン(前年同期比51.5%増)、通関受注では3万1093件(前年同期比35.5%増)と堅調に推移した。

利益面では、取扱貨物量は当初の想定以上に好調に推移したものの、円高圧力と同業他社との価格競争の影響が利益率を押し下げる要因となった。 日本での営業収益は117億4600万円(前年同期比32.2%増)、営業利益は8億4800万円(前年同期比20.0%増)となった。

次期の見通しでは、ことし3月に発生した東日本大震災の影響が懸念され、景気の先行きに予断を許さない状況が続くと思われる。

現時点においては、被災地の復旧・復興の目途や首都圏での計画停電の影響が不明確であり、また、物流機能の停滞が正常化に戻るまでの期間やその後の貨物量の動向等を正確に予測することは困難である。

次期の業績は、売上高165億6300万円(前年同期比21.5%増)、営業利益11億4500万円(前年同期比16.4%増)、経常利益11億7700万円(前年同期比15.2%増)、当期利益7億2000万円(前年同期比24.1%増)を見込んでいる。

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