トヨタ自動車は9月7日、環境報告書2011を発行し、物流工程でのCO2低減事例として、陸送車両の積載車改造による総輸送距離の低減でCO2を年間620トン削減した。
<改善前と改善後>
積載車改造による積み台数向上に取り組み、東京都羽村市から横浜港まで往復136kmを、従来はランドクルーザープラドを上段に3台積みで輸送について、ダイナがある場合だけは混載で4台積みが可能となるため、平均の積み台数は3.1台/便だった。
しかし、トラックの下段フロア幅が狭く、プラドは接触してしまうため、下段フロア外枠を角パイプから帯板に変更することで4台積みが可能になり、平均積み台数を3.7台/便にすることができた。
<改善前と改善後>
この他、ラックビル改造によるモーダルシフトでCO2を年間440トン削減したケースでは、東京販売店向け車両を、海上輸送で横浜港まで運び、ラックビ ルで保管している。
しかし、ノア・ヴォクシーは車高が高いためラックビルで保管できず、陸上輸送で一旦東富士に運んで保管した上で、横浜まで運んでいた。
今回、ラック棚の乗用車2段分をRV系1段分に改造することでノア・ヴォクシーの保管ができるようになり、横浜港への海上輸送が可能になった。