伊勢湾海運が5月11日に発表した2012年3月期決算によると、売上高413億9300万円(前年同期比10.5%増)、営業利益20億7400万円(19.5%増)、経常利益22億2300万円(8.4%増)、当期利益11億3400万円(12.5%増)となった。
名古屋港での物流業界の輸出貨物の荷動きは、震災後の影響や円高など厳しい状況の下、一時的には減少したものの、その後、回復傾向となり、年間を通じては前年度と同水準の貨物量となった。
輸入貨物は、円高などの恩恵を受けて堅調に推移した。
改善・改革とコスト管理の徹底を推し進め、国内では、西名港事業所で定温倉庫への改修工事を行い、保管貨物の枠を広げることにより収益の改善に努めた。
タイの現地法人が、昨年12月に天井クレーンを備えた第二倉庫を増設するなど、海外投資を積極的に行い、海外ネットワークの充実、グループ全体としての情報の共有化を図った。
来期は、売上高425億円(2.7%増)、営業利益23億円(10.9%増)、経常利益25億円(12.4%増)、当期利益13億5000万円(18.9%増)を見込んでいる。