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DHL/北アジアハブ開設で日本企業の海外展開に布石

2012年07月24日/国際

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DHLは7月24日、北アジアハブ(上海浦東国際空港)の開設に伴い、事業戦略説明会をDHL成田国際空港ゲートウェイで開催した。

<山川丈人社長(左)とトニーカーン常務執行役員>
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<公開されたポーラーエアカーゴの前で>
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北アジアハブはDHLが1億7500万米ドルを投資した8万8000㎡の敷地面積を持つアジア最大の施設。同社が世界展開を進める日本の顧客へ安定かつスピーディーなアクセスをするための布石と位置づけている。

DHLジャパンの山川丈人社長は「7月12日付で開設した北アジアハブにより、アジアのマルチハブによるネットワークがさらに強固になった。これまで、ハブは香港、バンコク、シンガポールの3か所だったが、上海の開設により、日本、韓国、台湾、北東中国への利便性とスピードアップを提供できることになった」と説明。

「ファーストチョイス(顧客に最初に選ばれる会社)を目的としたさまざまな取り組みをドイツポストDHLグループ全体で日常的に行っており、これをDHLの差別化戦略の中心としている」と話し、第三者機関や公共機関などで顧客満足度ナンバーワンに選ばれている実績を披露した。

北アジアハブの説明を行ったトニーカーン常務執行役員は「北アジアハブの開設により、取扱処理能力が大幅に拡充された。1時間あたり、書類2万通と貨物2万個が処理できる能力を持つ」と説明。「貿易の要所を押さえた包括的なマルチハブ戦略により、アジア圏の更なる発展に対応していく」としている。

今後、EU圏や米国圏への輸送スピードをさらに向上させる大陸間フライトやアジアの国・地域へのダイレクトフライトの追加など、エアネットワークの拡充を図っていく予定だ。

北アジアハブが開設された上海市、隣接する江蘇省南部および浙江省北部一帯は、長江デルタを中心に急速な経済成長を遂げている地域。2万社を超える日系企業が進出する日本の最大貿易相手国中国において、同地域は物流の最重要拠点になっている。

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