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プロロジス/ネット通販好調、今後は専用型施設と3PL企業に軸足

2013年11月26日/物流施設

プロロジスは11月26日、米国本社のハミード R・モガダム会長兼CEOと日本法人の山田御酒社長が、プロロジスのグローバル&日本戦略を発表した。

<米国本社のハミード R・モガダム会長兼CEO(左)、山田御酒社長>
20131126prologis - プロロジス/ネット通販好調、今後は専用型施設と3PL企業に軸足

モガダムCEOは、現在世界で運営中の施設数を米州で2266、欧州で602、アジアで74の計2942施設とし、その開発費用(総投資額)は、23億2400万ドルと公表した。また、開発用地は米州で2889万㎡、欧州で1314万㎡、アジアで87万㎡の計4290万㎡の土地を取得していると説明した。

2009年以降の新規開発スタート投資額では、3億1400万米ドル、7億5900万米ドル、10億1700万米ドル、15億5300万米ドルと順調に伸び、2013年は1月~9月の実績で11億9200万米ドルになっている。

「日本は非常に重要な国だ。米国以外では1番利益に貢献しているし、施設数や技術面でも貢献している。これは、日本特有のダイナミクスだと思う。一つが経済規模が大きいうえに多様性があること。そして、日本が小売の変革期にあたっていることが大きい。さらに、サプライチェーンの在り方の変化やEコマースの成長が後押ししている」とモガダムCEO。

そして、賃料上昇への期待、開発用地の流動化、そしてグローバル企業である強みを生かすことを、グローバル成長戦略としている。

日本の戦略では山田社長が現状を説明。現在運営・開発中の施設が51棟、総延床面積は304万㎡。日本での2002年からの開発物件は70棟を超え、延床面積計は約926万㎡となる。大型物流施設の日本でのプロロジスの割合は約40%を占める。

山田社長は「70棟以上の開発でも、そのうちの29棟がBTS(専用型)。当初マルチテナント型施設で設計していたものが変ったものもあるが、割合として約4割を占め、他社とは大きく違うプロロジスの特徴的な傾向になっている。今後もBTS型施設の開発を進める」と話す。

市場では「Eコマース関係が好調で、2013年に竣工した3棟はいずれも通販関係のBTS施設。ただ、今後もこの傾向は続くが、それでも全体では2割程度。軸足は圧倒的に3PL企業だと思っている」と話し、今後の日本戦略はBTSと3PL企業への展開が基本路線としている。

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