LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





国交省/物流事業者のKPI導入の手引き案を公表

2015年04月09日/調査・統計

国土交通省は、物流事業者におけるKPI導入に関して検討を進め、その手引きの案と概要、普及方策と今後の課題を公表している。

<KPIが問題解決を促す仕組み>
20150409kokkosyo 500x365 - 国交省/物流事業者のKPI導入の手引き案を公表

手引きの案では、物流事業者の経営高度化/荷主とのパートナーシップ深化のためにとして、「KPIの概要と必要性」「KPIの利用目的・利用場面・評価の視点」「KPI導入3.KPIの実際の活用事例」として章立てしてまとめている。

KPIの概要では、KPIをクルマのメーターに例えて解説。「企業経営者や管理者は、会社という乗り物を運転するドライバーに例えることができる。ドライバーは、スピードやエンジンの状態等をメーターで確認しながら運転するが、経営者・管理者にとってのメーターが「KPI」。スピードメーターを見ずに運転することが危険であるように、会社の状態を随時確認することなく経営の意思決定を行うことは、望ましいことではない」としている。

概要ではさらに詳しく、KPIは「重要業績評価指標」という意味の英語「Key Performance Indicator(s)」の略語であり、企業目標等の実現を目的として、業務プロセス等のモニタリングに用いる指標のことを言う。実務的には、「コスト」「生産性」や「品質」といった、業務を進めるうえで用いるさまざまな定量的なデータ(指標)等を指すとしている。

その上で、KPIを利用するメリットとして、「問題を可視化できる」「コミュニケーションが促進される」「合理的で公平な評価につながる」ことを説明。

今後の普及方策では、「セミナー、講演会等による普及啓発」「物流事業者におけるKPI導入の手引きの周知」を挙げている。

「セミナー、講演会等による普及啓発」では、「ロジスティクスKPI講演会の活用」、「JILS主催各種資格認定講座等における活用を2015年度に検討」「物流改善事例の大会・発表会との連携を検討」等を挙げている。

■物流事業者におけるKPI導入の手引き等
http://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/seisakutokatsu_freight_tk1_000080.html

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース