フェデックスは3月27日、ビジネスアイデアコンテスト「アジア・イノベーション・チャレンジ」の最終審査会を行い、優勝チームを発表した。
高校生がアジア諸国の社会的課題解決に向けたビジネスモデルを企画し、発表するもので、優勝したのは佐藤絵里香さん、杉本天(あまね)さん(日本)とCheng Wei Jian さん、Calvin Yusnoveriさん(シンガポール)のチーム。
提案したのは、カンボジアで、自動販売機を設置・普及させ、処方箋が不要で比較的安価な薬を販売するビジネス。
特に地方で問題となっている不衛生な飲料水による感染症などを防ぎ、健康維持への貢献が目的。
コンテストでは、日本のフェデックス社員8名がメンターとアドバイザーとして参加し、生徒に対して参考資料の集め方、プレゼンテーション資料作成へのアドバイスなどを行った。
同時にビジネスマナーや、効果的なコミュニケーションの仕方など、社会人に求められるスキルについてもアドバイスした。
日本とシンガポールから高校生計72名が参加した。各国2名からなる両国混合4名のチームで対象となる国を選び、その国の社会的課題について調査し、その課題の解決や改善に寄与するビジネスモデルをまとめて競い合った。それぞれ相手の国のチームメンバーとはメールやSNSでコミュニケーションを取り、プレゼンテーションを完成させた。
優勝チームの佐藤さんと杉本さんは、「シンガポールの学生と課題を作りあげていく中で、最初にお互いの国の社会制度や文化の違いを理解するのに時間がかかりました。でも、克服するためにオープンにとことん話合って、かつ個々の意見を尊重することで乗り越えることができました。最終審査では他のチームと時間を共有でき、嬉しかったです」と語った。