プロロジスは4月7日、プロロジスリサーチによる初の試みとして「プロロジス物流施設賃料インデックス」を発表した。
調査によると、2015年単年のグローバルの賃料上昇率6%であり、対2012年比では20%以上上昇している。直近の空室率は依然として低く、賃料上昇はさらに進むものとみられるとしている。
カスタマーの景況感の向上と、限られた供給の2つの要因によって、多くのマーケットで空室率が過去最低水準となっている。
賃料上昇率世界トップ5のマーケットはすべて米国内にあり、サンフランシスコ湾岸部、シカゴ、ナッシュビル、ラスベガス、シンシナティとなっている。
世界で最も賃料が高い5マーケットは、ロンドンおよび英国南東部、東京、シンガポール、大阪、イングランド中部地方となっている。
このインデックスは、プロロジスが施設を有する世界のマーケットの中から、主要57マーケットについて、物流施設の賃料推移傾向を分析したもの。
最新鋭の物流施設に限定し、フリーレントなど賃料条件の調整を考慮した実質賃料に焦点をあてている点が特徴的。
インデックスでは、物流施設の入居カスタマーや、投資家、物流不動産業にとって必要性が増している実質賃料に関する情報を提供することで、業界の透明性向上につなげるとしている。
プロロジスは今後も年1度、調査結果を公表する。
■プロロジス物流施設賃料インデックス調査結果全文(英語)
http://www.prologis.com/docs/research/supply_chain/Research_WhitePaper_RentGrowth.pdf
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