川崎重工業は10月20日、高速パレタイズロボット「CPシリーズ」に最大可搬質量700kgのロボット「CP700L」を新たに加え、11月1日より発売を開始すると発表した。
物流工程の箱物、袋物などを対象ワークとするパレタイズロボットで、従来の「CPシリーズ」各機種と主なアーム構成部品を共通化してアーム本体をコンパクトにすることで、本体質量を業界最軽量の1750kgとしながら、最大可搬質量700kgを実現している。
パレタイズ作業における減速エネルギーを電力として再利用する電力回生機能を持つ「小型・省エネコントローラ」と組み合わせることによって省エネルギー・排出量削減に貢献する。
CPシリーズは、2015年に販売を開始した業界最速クラスのパレタイズロボットで、可搬質量180kgの「CP180L」、同300㎏の「CP300L」、同500kgの「CP500L」の3機種を揃えて、国内外の物流分野における高速化、高負荷対応の自動化ニーズに応えてきた。
グローバル化の進展に伴い、物流のさらなる効率化や高負荷対応ニーズが高まっていることから、可搬質量700kgの「CP700L」を新たにラインアップに加えて、顧客のさまざまな要望に応えていくとしている。
■主要諸元
商品名:CP700L
国内販売価格:800万円
アーム形式:垂直多関節
動作自由度:4軸
最大可搬質量:700kg
位置繰り返し精度:±0.5㎜
本体質量:1750kg
搬送能力:900サイクル/H
(負荷質量):700kg
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