LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





ニチレイロジグループ/新中計、保管能力を大都市圏で拡充へ

2025年05月19日/3PL・物流企業

PR記事

ニチレイロジグループは5月19日、2024年度事業報告会で、2025年3月期決算概要から新中期経営計画を発表した。

2025年3月期決算では、売上高2783億円(前年同期比8%増)、営業利益157億円(1%減)だった。

<嶋本和訓社長>
20250519nichireilogi - ニチレイロジグループ/新中計、保管能力を大都市圏で拡充へ

嶋本和訓社長は「国内・海外事業ともに増収も、CSRD(企業サステナビリティ報告指令)対応等の一時的なコスト増が影響し減益となった」と説明した。

新中期経営計画(2025-2027)では、「強固な事業基盤の確立および成長実現に向けた3か年」を基本方針とし、国内事業では「接続可能な物流基盤のさらなる強化・拡大」、海外事業では「拠点投資およびシナジー発揮による飛躍的成長」、経営基盤では「サステナビリティ経営の推進」を挙げている。これによって、低温物流におけるNo.1ソリューションカンパニーとしてのポジション確立を目指す。

経営目標値では、2027年度の売上高は3120億円(12%増)、営業利益は226億(43%増)を目指す。

国内事業の「接続可能な物流基盤のさらなる強化・拡大」の柱の一つが、「冷食物流における保管・輸配送能力の拡大」だ。保管能力の拡大では、大都市圏への新規自社・他社アセット構想で、関東・関西・九州エリアで庫腹能力を増強する。

嶋本社長は「この3大エリア以外は、需要面とメーカーの生産工場との関係で、今のところは拡充を考えていない」と述べ、3大エリアを優先するとしている。

輸配送基盤の強化では、新たにトレーラー約50本を導入し、合わせて100本のトレーラー体制とする。さらに、「SULS」×フェリーも、「SULS」×共同化の構想も図るなど、輸配送規模の拡大にも力を注ぐ予定だ。

一方海外事業では、「拠点投資およびシナジー発揮による飛躍的成長」を基本方針としているが、英国・ポーランドではエリアに応じた拠点投資による機能強化を目指す。ASEANでは、タイ・ベトナムに新設した拠点で収益拡大を図る。

なお、サスティナビリティ経営の推進では、環境負荷低減に向けた計画的な自然冷媒化と太陽光発電の拡大、事業成長に向けた多様な人財が活躍できるフィールドの醸成を目指す。太陽光パネルについては、2024年末の欧州4拠点、ASEAN2拠点、国内36拠点を欧州6拠点~、ASEAN3拠点~、国内44拠点~に導入拠点数を拡大する予定だ。

物流最前線/総合力を存分に発揮 大和ハウス工業の物流施設開発の肝

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース