日立製作所は4月12日、MonotaROが茨城県笠間市に新設した物流拠点「笠間ディストリビューションセンター」に小型・低床式無人搬送車「Racrew(ラックル)」を154台導入したと発表した。
商品が保管されている棚を棚ごと指定位置まで自動搬送することで、作業者のピッキングを容易にし、受注から出荷までの時間短縮など効率的な配送システムの確立し、物流拠点における省力化や生産性向上を促進する。
<MonotaRO 笠間ディストリビューションセンター外観>
日立では、工場の製造ラインや倉庫業・通信販売業の配送センター向けに、部品や商品の保管、工場内のレイアウト変更に柔軟に対応し、指定した位置まで棚ごと自動搬送できる小型・低床式無人搬送車「Racrew」を2014年から販売している。
「Racrew」は、データアナリティクスのノウハウを活用して分析・シミュレーションを行い、渋滞の少ない搬送ルートを選択するなど、搬送効率を改善させる機能を有している。
■小型・低床式無人搬送車「Racrew」概要
外形寸法:幅900mm×長さ960mm×高さ380mm
積載重量:最大500kg
走行速度:最大速度60m/分(無負荷時最大速度 80m/分まで可能)
電源:リチウムイオン電池(自動充電機能付)
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