ヤマト運輸は8月9日、夜間電力で蓄電が可能な蓄冷板によってクール宅急便の車載保冷スペースを保冷できる新型車両を7月から順次導入していると発表した。
<新型車両(従来のような車両前方に冷凍コンプレッサー等を搭載していない)>
<車載保冷スペースの形状を変えたことで、棚を有効に使えるようになった荷台>
新たに開発した蓄冷板を利用した車両は、夜間電力を利用し蓄冷できることから、従来の蓄冷剤やドライアイスを用いた予冷作業が不要となり、社員の負荷を大幅に軽減し、作業効率が飛躍的に向上する。
保冷のためにエンジンを使用しないことで、環境負荷も低減できるようになる。
は7月より全国で順次導入を開始し、2018年3月末迄に約400台の導入を予定している。
新型車両導入によるメリットでは、作業負荷の軽減と生産性の向上で、クール宅急便の積み込み時に、蓄冷剤やドライアイスを使用し予冷をする必要がなくなるため、作業担当者の負荷を解消し、積み込み時間の短縮につながる。
コストの低減では、蓄冷剤やドライアイスの使用が減り、バッテリーなどの部品交換が不要になることからランニングコストを低減できる。
蓄冷板式の装置が従来の冷凍コンプレッサー等に比べ故障しにくいことから、修繕費用も軽減する。
セールスドライバーの意見を取り入れた設計では、保冷スペースの床面積を従来より約2割拡大し、より作業しやすく改善した。
常温の荷台についても、棚を低くすることで有効容積を約4割拡大し、荷台後方のドアを3枚扉にするなど、作業効率に優れ安全面にも配慮した車両仕様を実現した。
環境負荷の低減では、エンジンの負荷が減ることで燃費が向上し、環境負荷の低減につながる。
開発協力メーカーは、東プレ、トプレック、いすゞ自動車販売。
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