SGホールディングスが10月27日に発表した、2018年3月期第2四半期(中間)決算説明資料によると、デリバリー事業の取扱い個数は6億3981万個(前年同期比2.0%増)となった。
このうち、飛脚宅配便が6億907万個(1.7%増)、その他が3074万個(7.8%増)だった。
デリバリー事業での取扱い単価の推移は、2018年3月期第2四半期で528円と、2008年3月期第2四半期時点にほぼ戻った。SGHDの中島俊一取締役は「適正運賃収受の継続的な取り組みが奏功している。今後も今のように右肩上がりでいくかどうかはこの取り組み如何だ」と述べた。
デリバリー事業での今季の取り組みでは、小口チャーター便のルート配送に別顧客の集荷を組み合わせ、輸送効率を高めた便を組成。関東と関西の拠点間で運用を開始しており、順次同様のモデルを立ち居に拡大する方針だ。
ロジスティクス事業での今期の取り組みでは、埼玉県東松山市の東松山SRCでRFIDを用いた入出荷検品業務を開始。入居企業のコーエンがサプライチェーン全体の最適化を図るために導入したRFIDを活用し、両社にメリットのある仕組みづくり協議したうえで、入出荷検品作業でのRFIDによるオペレーションを開始している。
輸送効率向上に向けた取り組みでは、中国国内消費者向け越境EC物流サービスを展開。中国国内消費者が中国のECプラットフォームへ出店している日本企業の商品を注文。ECプラットフォーム出展代行会社と連携してECプラットフォーム顧客の貨物を集荷、通関する。中国国内消費者が商品を注文してから実際に商品が届くまで最短4日間を実現した。
不動産事業では物流施設にとらわれない戦略的投資の推進を目指すという。新大阪駅最寄りに、高層ホテルを建設して賃貸予定だ。2017年7月から建築工事を着工、2019年末に竣工予定だ。
なお、SGHDは2017年6月14日に上場申請しているが、現在のところ審査中とのことだ。
SGHD/「Grow the new story.」達成に向け「統合報告書2024」発行