プロロジスは12月20日、アパレルEC大手のスタートトゥディと新たに約6万6000m2の賃貸契約を締結し、スタートトゥディ専用物流施設「プロロジスパークつくば1-B」として開発着手すると発表した。
<左:開発中の「プロジスパークつくば1-A」完成イメージ、右:今回契約を締結した「プロジスパークつくば1-B」 完成イメージ>
プロロジスパークつくばは約6万5600m2の土地に、特定企業の専用物流(BTS型)施設2棟からなる物流施設の集積地として、プロロジスが開発を計画していたもの。
敷地内の第1棟目は2017年8月にスタートトゥディの専用物流施設として起工した。今回の契約締結により、2棟目もスタートトゥディの専用物流施設として開発が決定。
1棟目の名称をプロロジスパークつくば1-A、2棟目をプロロジスパークつくば1-Bとする。
スタートトゥディは、幹線道路へのアクセスや雇用確保に有利な立地、プロロジスの施設仕様や入居後の運営管理の実績などを評価し、契約に至ったもの。
同社は、アパレル商品の全国配送のための最大拠点としてプロロジスパーク習志野4、1棟すべてを利用するほか、プロロジスパーク千葉ニュータウンなどに入居するリピートカスタマー。
プロロジスパークつくば1-A、1-Bは、保管と入出荷機能を備えた物流施設として利用する予定で、プロロジスパーク習志野4に次ぐ基幹拠点となる。
プロロジスパークつくば1-A、1-Bの総延床面積では約14万m2となり、プロロジスの開発実績としてもBTS型施設としては最大規模となる。
「プロロジスパークつくば1-B」は、圏央道「つくば中央」ICから約5㎞の地点に開発する。北関東方面への配送に加えて、常磐道「谷田部」ICから約10㎞に立地するため、都心方面と仙台方面へのアクセス利便性も高い。
今年の2月には、圏央道境古河IC~つくば中央IC間が開通し、都心部から放射状にのびる東名・中央・関越・東北・常磐・東関東の6つの自動車道が接続した。
都心部を経由することなく、東西広域と東日本全域をカバーすることが可能となり、広域戦略拠点としてのポテンシャルが期待できるとしている。
プロロジスパークつくば1-Bは、4階建て延床面積約7万1000m2の物流施設として開発する。1階と3階にトラックバースを設け、スロープで大型車両が3階にアクセス可能な設計とする。
プロロジスパークつくば1-Aとは2か所の接続ブリッジにより、各階を接続することで、2棟を一体活用した効率的な物流オペレーションが可能となる計画だ。
敷地内には、従業員の車通勤を想定し、両棟合わせて約460台の駐車場を整備する。
快適な作業環境を確保するため、両棟全館に空調を導入し、全館LED照明を採用するなど環境負荷軽減にも配慮する。
災害時の安全確保と事業継続性にも配慮し、緊急地震速報、非常用発電機、衛星電話の設置、断水対策を実施する計画だ。
■概要
名称:プロロジスパークつくば1-B
開発地:茨城県つくば市東光台
敷地面積:約3万2800m2
計画延床面積:約7万1000m2
構造:地上4階建て
着工予定:2018年5月
竣工予定:2019年9月末