帝人は10月11日、ローソンとともに、未来型コンビニエンスストアでの活用を目的として、帝人が展開する棚管理システム「Recopick (レコピック)」を使用したリアルタイム在庫管理システムを開発したと発表した。
「レコピック」は、大量のICタグを一括で読み取る性能に長けたUHF帯を使用し、管理対象物の入出庫やロケーションを効率的に管理するRFIDシステム。
特殊な2次元通信シートを使用することで、空間に放射拡散する特性を持つUHF帯の電波を近距離で安定的に読み取り、一度に大量の書類や物品を正確に管理することができる。
新システムは、商品棚にRFIDセンサーを設置することで、店外からでも商品の陳列情報や在庫状況を常時把握することができる。
管理工数の削減だけでなく、在庫状況と商品の賞味期限の情報を紐づけることで、的確なディスカウント戦略を講じることができ、廃棄ロスの軽減も可能になる。
店舗の利用客は、事前に在庫状況を確認することができるため、求める商品を買い逃す心配がなくなる。
帝人は、小売業での商品棚へのリアルタイム在庫管理システムの採用拡大に向けて、さらに技術開発を進めていく。
また、スマートセンシング事業として、今後も人手不足や労務コストの上昇など、サプライチェーンに内在する社会課題の解決に貢献することを目指し、IoTソリューションの拡充を図っていくとしている。