商船三井は11月8日、大型原油タンカー「SUZUKASAN」へのバーチャル訪船を可能にしたと発表した。
<SUZUKASAN>
<利用イメージ>
船内のさまざまな場所を撮影した360度写真・動画とVRコンテンツの開発を手がけるナーブのVRソリューションを組み合わせた「Vessel View VR」を活用。従来の訪船時における人数や時間、場所といった制限を緩和したほか、危険物取扱船にも安全に訪船できるようになった。
SUZUKASANは、全長339.5m、全幅60mの大型原油タンカー。広い船内全域を見学するには時間がかかるほか、竣工後は危険物運搬船となり、特に甲板上では電子機器や火気の利用が制限されるため、訪船しても記録に残すことが困難だった。また、長距離輸送に従事することが多いため、訪船機会も少なかったが、Vessel View VRを活用することで、これらの課題を解消した。
商船三井は、VRを乗組員の安全意識向上など社員教育に活用している。Vessel View VRを用いたバーチャル訪船は、自動車運搬船「Beluga Ace」に続く第二弾。