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米国/4月のアジア発TEU2.2%増、3月のアジア向けTEU9.6%減

2019年05月13日/調査・統計

デカルト・データマインは5月13日、アジア発米国向け(往航)2019年4月分と、米国発アジア向け(復航)同3月分の海上コンテナ輸送実績を発表した。

<アジア10か国・地域発米国向けコンテナ輸送 月次トレンド比較(10月~5月)2019年4月>
20190513america1 500x300 - 米国/4月のアジア発TEU2.2%増、3月のアジア向けTEU9.6%減

それによると、3月のアジア主要10か国・地域発米国向け(往航)は前年比2.2%増の126万TEU、1-4月累計では0.8%減の506万TEUとなった。

国別では、1位の中国発(シェア58%)が先月に続きマイナスで2%減、1-4月では5.3%減。次位の韓国、台湾、ベトナムなどの増加でアジア発合計は2.2%増に、1-4月累計では0.8%増となった。

2位の韓国発(シェア10.8%)は3.5%増(中国TS減も自国分好調)、累計では9.6%増。3位の台湾発(シェア6.7%)は20.7%増で、累計では22%増。4位のベトナム発(シェア5.7%)は39.2%増で、 累計では28.3%増だった。

5位の香港発(シェア4.1%)は10%減で、累計では13%減、6位のシンガポール発(シェア4.6%)は4.5%増で、累計では6%増となった。

7位の日本発直航分(シェア3.5%)は1.4%減の4万4000TEU(累計では3.6%減)、TS分を含む日本発合計(荷受地ベース)は3.5%増の5万8000TEUだった。日本発海外港TS分合計は1万4000TEUで、TS比率は24%。うち、韓国経由TS分は1万TEUで、TS比率は18%となった。

以下、8位のインド発(シェア3.1%)は14.6%増と15か月連続のプラスで、累計では19.4%増。9位のタイ発(シェア2.6%)は16.5%増で、累計では25.6%増。10位のマレーシア発(シェア1.1%)は8.3%減で、累計では1.9%増と続いた。

<中国発米国向け上位10品目前年比 HS2桁・TEU 4月分>
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<中国除くアジア発米国向け主要10品目 前年比 HS2桁・TEU 4月分>
20190513america3 500x344 - 米国/4月のアジア発TEU2.2%増、3月のアジア向けTEU9.6%減

主要10品目の動きで見ると、アジア発の58%を占める中国発の主力品目である家具類、機械類、電子電機、自動車関連(4品目で45%を占める)はそれぞれ3.5%、4.3%、3.5%、11.6%の減少。それに対して、中国を除くアジア発では、同じ4品目がそれぞれ21.5%、14.8%、16.2%、4.3%増加した。

中国を含むアジア発コンテナ貨物総量は4月単月、1-4月累計ともに、それぞれ2.2%、0.8%増と僅かではあるが過去最多となっており、米国輸入需要にはアジアへのシフトで対応した形となっている。

<米国発アジア向けコンテナ輸送(復航)月次トレンド比較(10月~5月)2019年3月>
20190513america4 500x291 - 米国/4月のアジア発TEU2.2%増、3月のアジア向けTEU9.6%減

米国発アジア向主要10か国・地域向け(復航)3月分は9.6%減の53万TEUとなった。

1位の中国向けが、主力の古紙、木材がそれぞれ18%減、47%減で、その他品目も2桁減が続き中国向け合計は30%減の16万TEU、1-3月累計では32%減だった。

一方、中国を除くアジア向けの品目別の動きは古紙が3.3%増、プラスチックが19%増、鉄鋼が25%増となるなど、9か国・地域合計で3.5%増だったが、アジア向け総量は中国向け減少が大きいために9.6%減、1-3月累計は7.7%減となった。

日本向けの母船揚げ地ベース(直航分)3月分は16%減の5万7000TEUで、1位の東京(シェア44%)が4.7%減、2位の神戸(24%)が0.2%増、3位の名古屋(11%)が4.2%減。最終仕向地ベースと母船揚げ地ベース(直航)の差であるTS分は1万1000TEUだった。

■問い合わせ
Datamyne Japan
南石正和
mnanseki@datamyne.jp
TEL:055-974-3670/090-5868-8377

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