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キューネ・アンド・ナーゲル/来年からカーボンニュートラル輸送

2019年09月25日/SCM・経営

キューネ・アンド・ナーゲルは9月24日、世界中の貨物輸送に伴うCO2(二酸化炭素)を率先して削減するため、Net Zero Carbon(ネットゼロカーボン)プログラムを立ち上げたと発表した。

これまで自社のCO2排出量削減は実施してきたが、今後は顧客のサプライチェーンでのCO2排出量削減のためのソリューションも提供可能となる。新しいデジタルプラットフォームとビッグデータを活用し、CO2削減の観点から輸送ルートと輸送モードを最適化する。

キューネ・アンド・ナーゲルは航空会社、海運会社、陸運会社などの輸送に伴うCO2排出量にも積極的に取り組むことを決定した。同社は2030年までにGHG(温室効果ガス)プロトコル スコープ3に基づいた包括的なカーボンニュートラル化(排出される二酸化炭素を別の手段で相殺すること)を目標としている。最初のステップとして、2020年より全てのLCL貨物をカーボンニュートラルに対応するもの。

Net Zero Carbonプログラムは、CO2の検出、削減、相殺という3つのアクションを軸に展開される。同社では既にミャンマーとニュージーランドで独自の環境プロジェクトを開始しており、大気中へのCO2排出を相殺するための多様な、自然由来のCO2削減プロジェクトに投資している。これらの活動により同社が取得している排出権は、最も高い国際基準に準拠している。

キューネ・アンド・ナーゲルはこれまでも自社のCO2排出量を大幅に削減しており、今後もその施策を継続していく。継続的なトレーニングプログラムでは従業員の環境に対する意識を向上させる。ビデオ会議を増やす事で出張の機会を減らす事はその一例。不可避な同社による直接的なCO2排出量(GHGスコープ1および2)は、2020年には完全に相殺される、としている。

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