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日本GLP/三井物産と物流ロボットレンタルで合弁会社

2019年11月21日/SCM・経営

日本GLPは11月21日、三井物産と物流施設の自動化に向けたロボットサービス(RaaS:Robot as a Service)の合弁会社プラスオートメーション(略称:+A、三井物産60%、日本GLP40%)を6月に設立したと発表した。

<第1号案件で導入が決まったソーティングロボットシステム「t-Sort」>

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両社は、協業を通じて三井物産のグローバルでの幅広い調達力と、日本GLPの物流施設開発・運営の知見を融合し、物流分野でより付加価値の高い「RaaS」の提供を目指す。

すでに、+Aでは第1号案件として、アパレル事業を展開するジュンと、中国の浙江立镖机器人(Zhejiang LiBiao Robots)のソーティングロボットシステム「t-Sort」について、季節波動に合わせた台数増加オプションを含む年間サブスクリプション型の導入契約を締結済み。

ジュンの物流センターでは、t-Sortを9月から試験導入しており、既存のマテハン設備を利用した倉庫内業務と比較して30%以上の効率化を見込めることから、12月から本格導入を予定している。

t-Sortは、小型の無人搬送車(AGV)で倉庫内の物品を搬送し、少人数・短期間・大量の仕分け作業を実現する「全設備可動式の次世代型ソーターシステム」。従来のソーターよりも柔軟性が高く、最短2か月と短期間で導入でき、ソーターの半分以下のスペースで設置できるといった特徴を有している。

<+Aのコンセプト>

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+Aでは、「テクノロジーで次代の物流を共に創る」をコンセプトに、物流自動化サービスを皮切りに新たな物流サービスを提供していく。幅広い選択肢から最適なロボットを提案し、初期導入から維持管理までの全てを月額利用料のみで提供する、という新しいロボットサービス(RaaS)を提供する方針。今後はt-Sortに加え、Rapyuta Roboticsの協働型ピッキングソリューション「PA-AMR」の提供を近日中に開始する予定だ。

日本GLPの帖佐 義之社長は、「ECの伸長に伴い物流施設のオペレーションが複雑化するなか、物流業界の労働力不足は今後ますます深刻になっていく。日本GLPでは+AによるRaaSの提供を通じて物流施設の自動化を促進。物流面から顧客企業のビジネスの発展に貢献するとともに、今後は自動化に適した施設開発に向けて、庫内でのオペレーション自動化に関わるノウハウを活用していく」とコメントした。

■プラスオートメーション
所在地:東京都港区西新橋1-22-5
設立:2019年6月18日
事業概要:物流ロボティクスソリューションを月額利用料のみで提 供(初期導入費用も保守費用も不要)
資本金および資本準備金:4億5000万円
https://plus-automation.com

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