トヨタ自動車は1月16日、電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発・実用化を進める米Joby Aviationと協業すると発表した。
<Joby AviationのeVTOL>

協業にあたり、トヨタは生産技術の見地で、設計、素材、電動化の技術開発に関わるとともに、トヨタ生産方式(TPS)のノウハウをJoby Aviationと共有。最終的には、高い品質、信頼性、安全性、厳しいコスト基準を満たすeVTOLの量産化を目指す。機体の詳細や生産計画など協業の具体的な取り組み内容については、追って公表するとしている。
eVTOLを用いたモビリティサービスは、昨今の都市部の渋滞や環境負荷の低減、過疎地域の輸送手段の確保など、さまざまな交通課題の解決に向けて実現が期待されている。
eVTOLの開発・製造技術は、電動化、新素材、コネクティッドなどの分野で次世代環境車の技術との共通点が多い。そのため、トヨタはeVTOLが自動車事業との相乗効果を生かした新たなモビリティ事業に発展する可能性があると考えている。
豊田章男社長は、「今回、Jobyという力強いパートナーとともに、新たに『空』のモビリティ事業にチャレンジする。空のモビリティは、未来のモビリティ社会における人々の移動と生活を大きく変革する可能性を秘めており、その実用化はトヨタ創業以来の夢でもある」と語った。
なお、トヨタは、Joby Aviationが合計5.9億ドルを調達したシリーズCの出資ラウンドのリードインベスターとして、3.94億ドルの出資を行い、また友山茂樹副社長が同社の取締役に就任することも合わせて発表している。
トヨタ、日産、ホンダ/7月の生産台数、グローバル生産はホンダのみ増