日本郵船は1月16日、オランダのVan Oord Offshore Wind BV社(Van Oord社)と、洋上風力発電設備の設置作業に使用する自航式SEP船(自己昇降式作業台船)の共同保有および運航についての覚書を締結したと発表した。
<SEP船のイメージ>
Van Oord社は、洋上風力発電の導入が進む欧州で40件以上のプロジェクト実績を持つ大手SEP船船主であり、EPCI(設計、調達、建設と据付)業務のコントラクター。一方、日本郵船は700隻超の船舶を運航し、また日本の作業船で必須となる本船の日本籍化についても多数の実績を有している。
両社は、お互いの強みを生かし、洋上風力発電事業で今後の協業を検討する方針。具体的には、大型の風車にも対応可能な1000トン以上のクレーン能力を持つ自航式SEP船を、早ければ2022年から所有・運航するべく現在協議を進めているほか、洋上風力関連のその他の作業船分野でも協業の可能性を検討している。