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アスクル/福岡物流センターが地域と連携し障がい者雇用で表彰

2020年01月30日/CSR

アスクルは1月30日、子会社のアスクルロジストが運営する福岡物流センターが、日本能率協会主催「KAIKA Awards 2019」において「KAIKA大賞」を受賞したと発表した。

<福岡物流センター(ASKUL Logi PARK 福岡)外観>

20200130asukul1 - アスクル/福岡物流センターが地域と連携し障がい者雇用で表彰

<福岡物流センター(ASKUL Logi PARK 福岡)空撮>

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<受賞式の様子>

20200130asukul3 - アスクル/福岡物流センターが地域と連携し障がい者雇用で表彰

<「KAIKA大賞」ロゴ>

20200130asukul4 - アスクル/福岡物流センターが地域と連携し障がい者雇用で表彰

アスクルロジストは、アスクルが展開するBtoB・BtoCのEC事業に欠かせない商品の出荷・配送業務を担い、主要拠点となる全国11か所の物流センターの運営を行っている。今回は、九州全県と中国地方への出荷・配送を担う「福岡物流センター(ASKUL Logi PARK 福岡)」が「KAIKA大賞」を受賞。2011年から進めている「地域社会と連携した障がい者雇用」が“障がい者が戦力として安心して働ける場を醸成”し、センター全体として生産性の高い働き方を実現していることが、他に類を見ないケースと評価され、受賞に至ったもの。

国内のEC市場規模が急速に拡大し今後の成長も見込まれる状況に反し、物流業界では慢性的な労働力不足が深刻化している。このような中アスクルロジストでは、アスクルとともに物流センターへの最先端のテクノロジーの導入を進め高度自動化を図ると同時に、ダイバーシティの取り組みの一環として、障がい者雇用にも注力している。

今回の受賞は、この取り組みについて「障がい者を戦力として雇用し成果を上げている点」、地域社会と連携して障がい者の成長を促進している点」が評価されたことによるもの。

アスクルロジスは、2012年に特別支援学校から新卒者を採用して以降、毎年採用を行い、今や、福岡物流センターの社員250名のうち43名が障がい者社員となった。福岡物流センターでの障がい者の雇用率は17.2%、法定雇用率は21.4%に達し、センター内でのピッキング、商品補充、梱包、検品、事務など幅広い業務に従事している。応募者に対しての採用率は8年間で100%を実現、定着率は75%に達し、年次の長い障がい者社員はリーダー職に就き主力のスタッフとして活躍している。

このような雇用を可能にしたのは“障がい者雇用は慈善活動ではなく、事業活動”“障がい者支援ではなく、戦力として育成する”という採用側の強い想いがあるから。入社前の「インターンシップ」による事前準備から入社後少なくとも3年間に渡る「支援会議」などのフォローアップを地道に実践することで、個人のみならず、組織全体の生産性向上という結果を生み出している。

代表的なプログラムのひとつは、入社前の「2か月間事前実習」。特別支援学校と家族を巻き込み、障害の度合いや個人の特性を実習期間中から一人一人把握し、本人に適した訓練メニューを考えたうえ反復して理解を促進するもの。これにより、障がい者は入社後には即戦力として働くことができるようになる。

このほか、入社後に毎日、採用者・本人・家庭との間でやり取りする「コミュニケーションノート」を始めとしたフォローアッププログラムや、一人一人に合わせた成長プラグラム実施の結果、そのプロセスで他の社員も成長ができる土壌が育まれ、生産性の向上に繋がっている、としている。

なお、KAIKA Awardsとは、日本能率協会(JMA)が主催する、社会価値を生み出す持続的な経営・組織・人づくりを行っている取り組みを称え、紹介するための表彰制度。変化・多様化する経済・社会情勢において、 「個人の成長」「組織の活性化」「社会とのつながり」を軸に、組織風土や意識の改革、仕組みづくりなどの活動に取り組んでいる好事例に対して、そのプロセスや成功要因、現場の知恵、社会的な意義などを共有し、部署・社内にとどまりがちなノウハウを顕在化させ、 活動に取り組んでいる個人や組織にエールを送ることを目的に2014年より実施しているもの。

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