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日本GLP/ALFALINK相模原Ⅰを起工、佐川、西濃、ギオン入居

2020年02月10日/物流施設

日本GLPは2月10日、神奈川県相模原市で開発を進めている「GLP ALFALINK相模原」の1棟目となる「GLP ALFALINK相模原Ⅰ」を起工した。

<起工式で。左から西濃運輸の今城典久執行役員、中田晃取締役、ギオンの祇園義久社長、日本GLPの帖佐義之社長、佐川急便東京本社の山本将典執行役員、神奈川支店坂上公彦支店長>

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<GLP ALFALINK相模原Ⅰ外観完成イメージ>

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<共用棟「リング」完成イメージ>

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<現在の様子>

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同施設では、着工前に佐川急便、西濃運輸、ギオンの入居が決まっており、全体のフロア面積の約2割に相当する。これ以外にも複数の企業の入居が決まっているという。

このうち、1階部分には、冷凍冷蔵設備を備えた倉庫スペースをGLPが用意し、コールドチェーン物流に取り組んでいるギオンが1階と2階に入居する。佐川急便と西濃運輸は5階のターミナル区画に入居する。

<日本GLPの帖佐義之社長>

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日本GLPの帖佐義之社長は「これまで先進的物流施設開発に携わって4つのフェーズを経験することになった。第1が汎用性のある倉庫、これはマルチテナント型施設で、第2に東日本大震災等の影響によりBCPの重要性が再認識された。そして第3が快適性と労働力確保、AI化、ロボット化、自動化で今現在も進めているものだ。そして、4番目となる次世代物流施設。これは、オープンハブ、インテグレーテッドチェーン、シェアードソリューションで表しているが、これがALFALINKのコンセプト。オープンハブでは、これまで閉鎖的だった物流施設そのものを地域にも利用できるものとして、開発。これまでのバックヤードからフロントランナーになるものだ。そして、インテグレッドチェーンとは、今回トラックターミナルを設けるなどで、商品企画から配送までをサプライチェーンを統合し、その工程を短縮すること。そして、シェアードソリューションでは、ハード、ソフト両面から自動化支援、最適ソリューション提供を図るもの。この3つのコンセプトは当たり前のことだが、これらをALFALINKに込めた。今後中部、関西まで広げていくつもりだ」と語った。

ターミナル区画に佐川急便と西濃運輸が入居することにより、入居企業はターミナルを利用することで、通常施設以外にある運送会社のエリア配送拠点まで荷物を輸送する必要がなく、出荷・集荷の効率が大幅に向上するとともに、集荷の締め切り時間の延長等が可能になる。

<佐川急便東京本社の山本将典執行役員>

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<西濃運輸の中田晃取締役>

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<ギオンの祇園義久社長>

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佐川急便東京本社の山本将典執行役員は「私たちにとって重要なのは、ハンドル時間、タッチ数、リードタイムの短縮。この施設で営業所機能を集約することで、1工程減ることになり、時間短縮が図れる。今後、この施設には弊社の顧客も入居することになり、より効率的な運営ができると思っている。自動化ではXフロンティアと同様、自動仕分け機を導入予定」と話した。

また、西濃運輸の中田晃取締役は「圏央道の全線開通もあったことから、この地域の取扱量も大幅に増えている。5階の部分を使用することになるが、これまでの取扱量の約3倍の量を処理できる体制となった。自動化については、シェアードソリューションも含めて、検討中」と述べた。

ギオンの祇園義久社長は「相模原は地元。相模原で生まれ育ててもらったものと思っている。地元なので、さまざまな荷物の他、行政からの依頼も多い。今回、4か所目の拠点を検討中に日本GLPに出会い、冷凍冷蔵設備を設けた3温度帯の施設に入居することになり、感謝している」と話した。

なお、この土地はキャタピラー三菱の工場跡地を購入したもの。相模原市は人口は70万人を超え、政令指定都市となっているだけに、周囲には民家も多く、労働力確保にも有利な立地となっている。

■施設概要
施設名:「GLP ALFALINK 相模原Ⅰ」
所在地:神奈川県相模原市中央区田名
敷地面積:約13万7000 m2
延床面積:約30万6000m2
構造:地上5 階一部6 階建て(5階部分にトラックターミナルを設置)、免震・鉄筋コンクリート造
着工:2020 年2 月
竣工:2021 年8 月(予定)
認証取得:LEED 認証(予定)

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