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CBcloud/新ブランドを立ち上げ、2つのシステムを発表

2020年03月04日/IT・機器

CBcloudは3月4日、「物流を現場からスマートに」変革する新ブランド「SmaRyu」を発表した。

<新ブランド「SmaRyu」のロゴ>

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新ブランド「SmaRyu」は、宅配効率化システム「SmaRyu Post」、運送事業者向け業務支援システム「SmaRyu Truck」の2つのSaaSで構成されており、各事業者を対象に提供する。

CBcloudが公開した「SmaRyu」は、物流業界の大きな課題である、アナログかつ非効率な業務の改善を目的に開発された。「PickGo」で培った知見を生かし、「SmaRyu Post」では宅配事業者の業務効率化を、「SmaRyu Truck」では運送事業者の業務効率化を推進し、ひいては物流業界全体の業務効率化および生産性向上を図り、持続可能な物流の実現に寄与するものとしている。

<「SmaRyu Post」の効果>

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宅配効率化システムである「SmaRyu Post」は、これまでクローズドテストを実施していた「LAMS」の進化型システムであり、高い品質を維持する宅配サービスを目指し開発を進めてきた。「SmaRyu Post」の活用により、宅配経路・荷姿を考慮した車内の荷積み位置指定、配達先との個別事情や関係性など、熟練ドライバーのノウハウを継承する機能を搭載しており、初心者のドライバーや担当者でも滞りなく業務を実施することが可能となる。

「SmaRyu Post」は、クローズドテスト期間中に協力を得た顧客からのフィードバックをもとに、ラストワンマイルの課題解決に特化した宅配効率化ソリューションを目指し開発を進めた。テスト期間中に得られた配送実績をデータとして活用し、独自のアルゴリズムによるルーティングを行った結果、配送前の準備時間を50%以上短縮し、初心者ドライバーの配送効率を60%以上高めるといった検証結果も実証できている。

また、ASKUL LOGISTと共同で実施したクローズドテストでは、期間中の運行便数・荷物量は運行便数が約6.5万便、 総配送貨物量は約300万個(2020年2月中旬時点)という実績を記録し、 宅配効率の改善を実証している。

「SmaRyu Post」は、 ドライバーが保有するスマートフォンのみで、「荷積み」、「最適ルートでの配達」、「配達ステータス報告」、「受領確認」という一連の配送業務を一気通貫で完結する環境を提供する。

<「SmaRyu Truck」の効果>

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一方、「SmaRyu Truck」は業務のデジタル化・可視化により運送事業者の業務効率化を支援するシステム。80社以上の運送事業者へヒアリングや業務見学を実施。現場の課題を明確化し、 スムーズに解決するシステムを構築すべく開発を進めてきた。

クラウド上で配送依頼を受けてから売上集計・請求までの業務を一気通貫でデータ管理することにより、シングルインプット・マルチアウトプットのスムーズな情報管理を実現。運行中は動態管理システム「ichimana」の機能を踏襲し、車両の現在位置、配送状況、ドライバーのステータスをリアルタイムで可視化し、コミュニケーションコストを削減。

さらに、スマートフォンと専用アプリの活用により、運行管理者とドライバー間の配送指示、 配送完了等のコミュニケーションもデジタル化し、運行に関わるアクシデントや工数の削減を実現。加えて委託先車両との情報連携やエクセル出力など、現場の利便性を追求し、業務に寄り添った機能を搭載している。

2019年末に実施したトライアルでは、運行管理者とドライバー間の電話連絡回数を75%削減。 (ドライバー1人当たり1日平均 約10回を2.5回に削減) 配送状況が可視化されることにより、 急なスケジュール変更・指示が容易になるなど、 現場担当の業務改善に寄与する効果が実証された。

「PickGo」とのシステム連携により、空き時間に対して迅速に案件を獲得できる環境を構築した。保有車両の有効利用を促進し、空車率の改善につなげる施策として提供している。

なお、新ブランドの「SmaRyu」は、「物流を現場からスマートに」変革する一連のサービス群になる。物流業界が抱える大きな課題の一つとして、紙や電話などアナログかつ属人性が高い業務が多く業務効率が低いという点があげられる。「SmaRyu」は現場の様々なシーンで発生する非効率な業務を可視化することで、属人性の高い知見を共有し、業務の平準化と効率化を実現することで、物流従事者にとって必要不可欠なサービスを目指す、としている。

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