国土交通省は6月18日、新しい日常に対応するための当面の道路施策を公表した。
そのうち、高速道路ではコロナ禍でも機能を維持することが不可欠な物流事業者の働きやすい環境整備を図るため、休憩施設の駐車マスを拡充するとともに、ダブル連結トラック用の駐車予約システムを導入する。
ダブル連結トラック用の駐車予約システム導入については、NEXCO東日本が実施。ETC2.0を活用した予約駐車システムを開発し、「東名高速道路」「新東名高速道路」「新名神高速道路」の沿線で、2020年度末から順次、実証実験を開始する。
実験は、路外駐車場とSA・PAの計6か所で実施。新東名高速道路「浜松いなさIC」では、料金所外に30台分の駐車場を整備し、ETC2.0による入退出管理をおこなう予約駐車システムの試行を2020年度末に予定している。
また、東名高速道路「足柄SA(上り)」では2020年度末、新東名高速道路「静岡SA(上り・下り)」と新名神高速道路「土山SA(上り・下り)」では2021年夏以降、ダブル連結トラック専用駐車マス(各SA1台ずつ)にETC2.0対応の路側機と電光表示板を設置し、予約車以外を感知した場合には表示板に退出を誘導する表示を行い、適切な利用を促す予約駐車システムの試行を実施する。
<2019年度に拡張した新東名「静岡SA(上り)」の大型車エリア>
高速道路休憩施設の駐車マス拡充は、東日本高速道路(NEXCO東日本)、中日本高速道路(NEXCO中日本)、西日本高速道路(NEXCO西日本)が整備を進めており、2019年度に43か所のPAで計628台分の大型車用マスを増設したほか、2020年度は計53か所で1189台分を増設する。