川崎汽船は8月5日、連結子会社でコンテナターミナル運営を手がけるINTERNATIONAL TRANSPORTATION SERVICE(ITS社)の全保有株式を、Macquarie Infrastructure and Real Assets(MIRA)が運営するインフラ投資ファンドに譲渡すると発表した。
ITS社は、1971年からカリフォルニア州ロングビーチ港でコンテナターミナル事業を営んでいるほか、100%出資子会社のHusky Terminal&Stevedoringを通じてワシントン州タコマ港で1983年にコンテナターミナル事業を開始しており、ともにOcean Network Express(ONE)が所属する THE Allianceを主要顧客としてサービスを提供している。
今回の株式譲渡は、川崎汽船がポートフォリオ戦略の一環として進めてきたコンテナ船事業のONEへの移管に伴う同事業に関係するグループ会社戦略の見直しの一環で、関係当局の承認手続きをもって10月にも譲渡する見込み。
なお、株式の譲渡で約200億円の利益が生じる見通しで、同利益は2021年3月期の連結決算に特別利益として計上する予定。
■INTERNATIONAL TRANSPORTATION SERVICEの会社概要
所在地:1281 Pier G Way Long Beach, CA 90802, USA
事業内容:コンテナターミナル運営
設立:1971年
大株主及持株比率:川崎汽船70%
霞ヶ関キャピタル/完全無人の冷凍自動倉庫が完成、短期小口の保管も可能に