商船三井は2月13日、グループの子会社で脱炭素技術への投資を目的とするMOL Switchが出資したTwelve Benefit Corporation(本社:米国カリフォルニア州)が、8300万ドルの資金調達を完了したと発表した。
Twelve社は合成燃料(e-fuel)の製造技術を開発する企業で、資金調達は昨秋の6億4500万ドルに続くもの。三井物産なども出資参画した。
<Twelve社が米ワシントン州に建設中の合成燃料製造プラント>
合成燃料は、再生可能エネルギー由来のグリーン水素と CO2を合成し生成する液体燃料。
Twelve社は独自のCO2電解技術を開発し、その技術で製造する合成燃料E-Jet、E-Marineは、既存の航空機や船舶をそのまま利用できる。
化石燃料由来のものと比べ90%以上のGHG削減効果があり、海運業界だけでなく、航空・その他モビリティをはじめとする産業の脱炭素化につながるクリーンエネルギーとして期待されている。