日本郵船、ジャパン マリンユナイテッド、日本海事協会は8月12日、アンモニアを主燃料とする液化アンモニアガス運搬専用船(AFAGC)と浮体式アンモニア貯蔵再ガス化設備(A-FSRB)の実用化に向け、共同研究開発契約を8月6日に締結したと発表した。
世界で初めて液化アンモニアガス運搬専用船の研究開発に取り組み、積荷であるアンモニアを舶用燃料として活用し、外航船舶ゼロ・エミッション化の早期実現に寄与する。
アンモニア専用の浮体式貯蔵・再ガス化設備を搭載したバージ(艀:はしけ)の研究開発も取り組み、陸上設備(貯蔵タンク、再ガス化設備、等)の代替設備として活用することで、燃料アンモニア導入の早期実現に寄与する。
艀は、主に内陸水路や港湾内で重い貨物を積んで航行するために作られている平底の船舶で、多くはエンジンを積んでいないため自力で航行することはできず、タグボートにより牽引あるいは推進されながら航行する。
アンモニアは燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しないため、次世代燃料として期待されており、さらにアンモニアの原料となる水素にCO2フリー水素を活用することでゼロ・エミッション化の実現が可能と言われている。
日本郵船/新ブランド「ハルナンバーゼロ」立ち上げ、技術力を統合