フェデックス コーポレーションの子会社であるフェデックス エクスプレス(フェデックス)は10月19日、フィリピンでの操業36周年を迎えるにあたり、同国における最新の投資として、約3000万米ドル相当の新たな施設の開業について発表した。
この1万7000m2の施設は2021年4月に開業予定で、最新の設備を装備し、貨物の仕分け能力は毎時9000個になる。また、この施設には大型かつ特に重いフレイト貨物処理専用のエリアも作られる予定だ。このゲートウェイ施設の開業により、クラークの従業員は800人を超えると考えている。
フェデックス フィリピンのジョン・ピーターソン マネージングディレクターは「クラーク国際空港が拡張し、通関業務が24時間化している今、フェデックスのフィリピンのゲートウェイをクラークに移すことで、フィリピン全土の顧客に対する我々のサービス提供能力が高まる。ルソン島北部やセブ島の顧客は集荷の終了時間が延長され、ルソン島北部への配達時間は平均2時間
短縮される予定。また、顧客のあらゆるニーズに応えるマニラの施設は継続して運営する。フィリピン政府が現在進めているインフラプロジェクトにより、ルソン島北部、マニラ首都圏、ルソン島南部間の移動時間が短縮される。今回のフェデックスの施設移転は、マニラ首都圏の混雑緩和を目指した政府の取り組みをサポートするもの」とコメント。
また、フィリピンのアーサー・トゥガデ運輸大臣は「フェデックスは、最先端のゲートウェイ施設をクラークに開業することで、この地域への投資の重要性を証明した。このスマートで緑豊かな新しいメトロポリスは戦略的かつ可能性に満ちており、私は、フェデックスの選択は正しかったと思う。北部でのフェデックスの事業拡大は、国全体で移動のしやすさと接続性を高めるために我々が構築している運輸インフラプロジェクトを補完するものとなる」とコメントしている。