INI Japanは11月30日、コロナワクチン輸送で大きな課題となっている超低温での安定的コールドチェーン確立に向けた画期的なソリューションを開発したと発表した。
これは、マイナス120℃の超低温貯蔵技術で知られるドイツのL&R社が、独自のコンテナ式冷蔵ユニット製造ノウハウと医薬用ウォークイン冷凍庫の実績を組合わせる発想により、開発したもの。
開発したワクチン貯蔵用マイナス80℃超低温輸送コンテナには超低温を作り出すための機械的コンポーネント設置スペースに加え、医薬用ウォークイン冷凍室、安定的な低温管理に不可欠なマイナス20℃のエアロック前室、およびモニリング機能が備えられている。
ドライアイスや液体窒素を使わずに電源供給のみで通常の航空機輸送、海上輸送、トラック輸送、および安定的な長期超低温貯蔵に対応。L&R社の医薬用ウォークイン冷凍庫は GMP (DQ,IQ.OQ,PQ)、TUV ISO 9001:2015 の各認証に対応している。
日本はmRNAベースのワクチンによるコロナ感染対策を国策としており、マイナス80℃の超低温コールドチェーンの整備が急務となっている。L&R社は超低温コンテナ供給に加え、日本の低温物流拠点への医薬用マイナス80℃ウォークイン冷凍庫技術導入のサポートをするとしている。
■INI Japan
https://vaccine-cold-chain.com/
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