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三井E&S/港湾クレーンの次世代遠隔モニタリングシステム開発

2021年01月14日/IT・機器

三井E&Sマシナリーは1月14日、港湾クレーンの各種状態を「いつでも」「どこからでも」モニタ可能な次世代の遠隔モニタリングシステム「CARMS(Crane Advanced Remote Monitoring System:カームス)」を、三井E&Sシステム技研と共同開発したと発表した。

CARMSは港湾の信頼性確保及び港湾業務の効率化の為に、クレーンに関する様々なデータを収集・分析。CARMSによって収集・分析するデータの例としては、クレーン上に設置された各種スイッチのON/OFF状態、吊荷の荷重、モータの回転速度や電流値などの電気信号がある。

また、顧客の困りごとに応じて、各種装置の振動、映像、温度といったデータを追加で収集・分析する。これらのデータは、三井E&Sマシナリーが管理するクラウド上に蓄積され、分析結果を可視化し、パソコンやタブレットのWebブラウザを通じて閲覧可能となる。

<リアルタイム情報イメージ>
20210114mitsuies1 520x267 - 三井E&S/港湾クレーンの次世代遠隔モニタリングシステム開発

<荷役情報表示イメージ>
20210114mitsuies2 520x164 - 三井E&S/港湾クレーンの次世代遠隔モニタリングシステム開発

CARMSでは、従来のモニタリングシステムから主な閲覧項目の一部を踏襲しつつも、内容をより見やすくアレンジしている。さらに、従来のモニタリングシステムに対して、「港湾全体情報管理」「リアルタイム情報表示」「荷役情報表示各種装置の予防保全」「高い導入容易性、高セキュリティ」の機能をアップデートしている。

これらにより、「クレーンの稼働率や状態の把握が容易になる」「クレーン上やヤード管理棟でなくとも荷役の記録を確認できる」「当社技師がデータを確認可能なため、遠隔トラブルシュートの的確性が増す」「蓄積したデータを分析する事で、故障や事故の検証確認ができる」などの効果が期待できる。

今後はCARMSによる高度予防保全の為に、各種装置の故障予兆検出、ドローン等で撮影した画像によるクレーン本体の状態管理、各種分析結果に基づく状態ベースのメンテナンス計画といった機能の実装を進めていくとしている。

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