安田倉庫は2月10日、RFIDに関する位置特定特許技術を持つRFルーカスに出資を行った。
<RFルーカスの位置特定技術を用いたソリューションのイメージ>
RFルーカスが開発し日米で特許を取得している電波位相解析技術は、秒間400回を超える頻度で検出される応答電波位相情報を利用し、RFIDタグが添付された在庫・物品の位置情報を従来の信号強度方式よりも高い精度で特定することができる。
また、在庫・物品が保管されている場所(棚や床など)にもRFIDタグを貼り付けることで、ハンディリーダー等によって一括収集した複数のモノの位置情報をデジタルマップ上に表示させる特許技術も有しており、すでに複数の大手事業会社等へサービスの提供を行っている。
安田倉庫は2月4日付の組織再編で「DX事業推進室」を新設しており、RFルーカスへの出資は同部署によるグループの物流DX推進に向けた取り組みの一環。
RFルーカスの持つ技術・サービスは、人手不足やEC市場拡大による荷両の急増、アナログな業務慣習といったロジスティクス業界の課題解決に資するものと期待しており、自社に活用することで、ソリューションの付加価値向上や社内業務の効率化、DX推進の取組を加速させる狙い。
なお、RFルーカスへの出資額は開示していないが、この出資による2021年3月期の業績への影響は軽微であるとしている。
■RFルーカスの会社概要
所在地:東京都港区赤坂7-10-7
設立:2015年8月3日
主な事業内容:UHF帯RFIDにおける位置特定技術の研究開発及び関連するハードウェアやソフトウェアの設計、製造、販売等
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