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ビーイングHD/「運ばない物流」の商標登録完了

2021年05月21日/3PL・物流企業

ビーイングホールディングスは5月21日、「運ばない物流」の商標を出願し、2021年4月23日付で経済産業省特許庁より商標として正式に認可されたと発表した。

<「運ばない物流」の一例 物流インフラの集約>
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「運ばない物流」は、同社の物流事業において「いかに効率的にモノを運ぶか」ということから「いかに合理的にモノに運ばないか」という発想の転換のもと、納品の時間、場所、数量が適切となるようコントロールして運ぶ考え方。

同社はかねてより「運ばない物流」を唱え続け、物流システムの合理化・改善を図ることで事業を発展させてきた。いわば同社を端的に表現する「運ばない物流」を、物流改革を進めるための特有の考え方であると改めて発信するとともに、自社内にとどまらず、世の中の物流改革に寄与する目的で商標を出願するに至ったもの。

「運ばない物流」の考え方の一例として、物流インフラの共有がある。メーカー、卸業者、小売業者は、独自で配送の効率化などの部分最適化を行っているが「運ばない物流」は、こうした事業者がそれぞれ実施する配送、在庫管理、出荷作業などを1カ所の物流拠点に集約するほか、構内作業工程や配送業務の徹底した合理化によってモノの移動が最低限となるよう全体最適化する。

このことにより、顧客の管理、保管、移動、配送などにかかるコストを分配・低減し、消費者に適正な価格という形で還元できるように努めている。また、拠点間の輸送削減による車両のCO2排出の削減は、持続可能な開発目標(SDGs)の実現の一環ともなる。

同社は、「運ばない物流」を通して、日本での物流改革を目指している。その目的は、安定供給と適正価格の実現により、人々の生活をより安心・安全にすることで、そのため同社は日用品や加工食品など生活物資に特化した物流事業を展開している。このような商品は、どのような社会情勢でも安定した供給が求められ、適正な価格で提供されることで、暮らしをより豊かにすることができる。

商標登録の承認を得たことにより、物流改革を進めるアピールポイントとしてより一層「運ばない物流」を推進するとともに、社会や物流業界全体の変化と向き合いながら進化を続ける。今後も、さまざまな地域へ最適な物流プランを展開するなどして、物流業界全体の課題解決への貢献に努めていくとしている。

■商標登録の概要
商標:運ばない物流
登録日:2021年4月23日
登録番号:第6381683号
商標権者:ビーイングホールディングス

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