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日通、富士通/収蔵品デジタルアーカイブサービス販売開始

2021年07月01日/IT・機器

日本通運と富士通は7月1日、美術館や博物館の収蔵品デジタルアーカイブを一括サポートする新たなサービス「SmartMuse(スマートミューズ)」を共同開発し、日本通運が7月1日から販売を開始したと発表した。

<SmartMuseのフロー図>
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「SmartMuse」は、日本通運と富士通が共同で企画・開発した、美術館や博物館の収蔵品を5つの要素(データ管理、収蔵庫整理、輸送・保管、データ入力代行、デジタル化)で支援する統合サービス。

日本通運が従来から提供していた美術品の梱包・輸送・保管業務サービスに人的支援サービスを追加し、さらに富士通 Japanの収蔵品管理・公開システム「FUJITSU 文教ソリューション Musetheque デジタルアーカイブクラウド(ミューズテーク デジタルアーカイブクラウド、以下 Musetheque)」を組み合わせることで、収蔵品や収蔵品データの一括管理を実現し、整理から管理までをワンストップで提供する。

「SmartMuse」では、収蔵品管理に関するこれらの業務を日本通運が代行することで、学芸員が日々行っている管理業務の負荷軽減に貢献することを目指す。加えて、日本通運のノウハウと富士通のデジタル技術により、美術館や博物館のDX化を推進し、新たな鑑賞方法の充実など、美術館や博物館の可能性を広げていくとしている。

日本通運は、「SmartMuse」を7月1日に首都圏エリアで販売を開始し、段階的に全国展開する予定だ。

なお、これまで、美術館や博物館においては、収蔵庫に資料があふれて必要な資料整理が進まない、一人の学芸員が様々な業務を担っている、情報管理の負荷が増加しているなど、学芸員の人手不足が要因となる悩みや課題が多く挙げられていた。

さらに新型コロナウイルス感染症の拡大により、美術館や博物館を取り巻く環境は大きく変化しており、例えば、利用者が展覧会に行きたいと思っても事前予約が必要になる、入場制限が実施され鑑賞の機会が減るなど、利便性が損なわれる状況が発生している。そのため、ポストコロナ時代に向けて、デジタル技術を活用した新たな鑑賞方法への早期シフトなどが必要不可欠となっていた。

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