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アスコット/物流施設開発に参入、第1弾は埼玉県加須市

2021年07月27日/物流施設

中国平安保険グループの子会社で不動産業を手がけるアスコットは7月27日、物流施設開発事業への新規参入を発表した。

第1号案件として、埼玉県加須市の土地を物流施設開発用地として取得する契約を7月27日付で締結した。

開発用地については広さや住所などの詳細を現時点で明らかにしていないが、東武伊勢崎線を利用するベッドタウンにあり、最寄り駅から徒歩圏内に位置。東京都心から約50km圏のため首都圏全域への集配送が可能で、住宅エリアにも近く物流施設の雇用確保にも対応した立地としている。

同地には中小規模の物流施設を建設する計画で、着工は2022年春、竣工は2023年初夏を予定。建設する施設は、1社単独もしくは最大でも数社程度による利用を想定しており、郊外の大型物流施設とラストワンマイル配送拠点とのハブ拠点としての利用を見込んでいる。

アスコットは、世界最大級の金融グループである中国平安保険グループ(2020年売上実績 21.8兆円、総資産額157.2兆円)の子会社として1999年に設立以来、マンション開発を中心に事業を展開している。

同社は日本の物流施設について、ECの普及に伴う宅配需要の爆発的な増加を受けた物流事業者によるラストワンマイル物流網の強化や、1970年代に建設された倉庫の老朽化による施設の更新需要を背景に、大きなビジネスチャンスであると認識。

今後は、マンション開発で培ったネットワークと企画・技術力を生かして、東京・大阪・名古屋などの大都市圏で6600~1万6500m2程度の土地を取得し、「ラストワンマイル」の一端を担う中小規模の物流施設開発をスピード感を持って展開していくとしている。

■アスコット 概要
所在地:東京都渋谷区神宮前3-1-30 Daiwa青山ビル5F
設立:1999年4月
資本金:108億6772万1000円(2020年12月18日現在)
事業内容:不動産開発事業(分譲マンション、賃貸マンション、オフィス、ロジスティクス)、不動産ソリューリョン事業(バリューアップ、不動産コンサルティング)、その他
主要株主:森燁(平安グループ)46.78%、SBIホールディングス35.01%、平安ジャパン・インベストメント1号投資事業有限責任組合(平安グループ)5.88%
ウェブサイト:https://www.ascotcorp.co.jp

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