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鴻池運輸/大阪港に拠点となる鋼材・重量物専用の新倉庫を開設

2021年08月31日/物流施設

鴻池運輸は8月30日、大阪市此花区の大阪港の人工島・舞洲で昨年6月より建設を進めていた輸出入品、国内品の沿岸荷役・保管・配送拠点となる鋼材・重量物専用の新倉庫「舞洲鋼材流通センター」を開設したと発表した。

<舞洲鋼材流通センターの外観>
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<地上から見た舞洲鋼材流通センター>
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<天井クレーン(30t)>
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8月3日に先行稼働開始、8月30日に竣工式を実施した。

新倉庫は、大阪港近隣の鋼材・重量物を主に扱う同社倉庫の一部で満床状態が続いていることに加え、アジア諸国向けの輸出業務や鋼材輸入業務の増加も期待されることから、新たに建設したもの。

新倉庫の特徴は、隣接岸壁が水深7.5m、広さ30m x 120mを有し、最大5,000t船までの接岸が可能なこと。外航船、内航船を問わず、船舶を利用した大量輸送にも対応可能だ。

また、約4000m2の上屋、豊富な荷役機器などを所有し、鋼材などの重量物、長尺物や機械など多種多様な貨物についても取扱可能。倉庫内部は高潮対策として床面を高くした設計としている。

鴻池運輸の安岡 将弘海外統括本部副本部長は「センター開設により、大阪港近隣の鋼材や重量物の倉庫収容能力が増強できることで、顧客へのさらなるサービス向上を図りたいと思っている。また、このセンターは岸壁に面しているため船舶・ 艀はしけによる貨物輸送への対応も可能で、船舶へのモーダルシフトを進めることでCO2削減など環境問題へも少なからず寄与できるものと期待している」とコメント。

<竣工式の様子 (鴻池社長が挨拶) >
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また、鴻池 忠彦会長兼社長は「センターの『クレーン能力の強化』、『好アクセス且つ将来需要増加が見込める好立地なセンター』、『岸壁に隣接することで船舶によるモーダルシフトを加速させ、ドライバー不足やCO2削減など社会的課題への解決につなげる』といった価値が、関西の鋼材・重量物の流通や大阪港の発展に少しでも貢献できれば、この上ない喜び。弊社の企業理念である『人』と『絆』を大切に社会の基盤を革新し、新たな価値を創造することに着実に取り組み、企業価値の向上を図っていきたい」と語った。

■概要
名称:舞洲鋼材流通センター
面積 敷地面積:7193m2(隣接岸壁除く)、上屋面積:3942m2
岸壁面積:3600m2(北港白津岸壁に隣接)
規模:鉄骨造り 1 階建て倉庫
機械設備:天井クレーン3基(30t, 20t, 15t)、クローラクレーン1基(200t)、フォークリフト6台(30t x 1, 16t x 2, 5t x 3
稼働開始日:2021 年 8 月 3 日
所在地:大阪市此花区北港白津1丁目 12-38
アクセス:阪神高速道路 湾岸舞洲出口から車で5分

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