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明治/倉敷~埼玉間をオートフロアコンテナ活用でモーダルシフト

2021年09月07日/生産

明治は9月7日、倉敷工場で製造しているザバス(粉末プロテイン)について、埼玉県にある同社倉庫までの物流の一部(約770km部分)を、トラックによる輸送から同社製品の輸送としては初となる、オートフロアコンテナを活用した鉄道による輸送に切り替えるモーダルシフトを2021年9月27日より実施すると発表した。

<オートフロアコンテナのトラックに積み込んだ様子>
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<モーダルシフト化の概要図>
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オートフロアコンテナとは、荷台の床を電動でスライドさせるための装置で、荷物を荷室の入口に積み、床ごと奥にスライドさせることで荷室の奥まで荷物を移動できる。このため、積み降ろし時に荷室内で作業を行うことなく荷室の奥まで積み込みを行うことができ、作業時間を短縮し業務の効率化を行うとともに、作業者の業務負担の軽減につながる。

この取り組みにより、CO2排出量を年間13t削減(削減率70%)するとともに、商品の積みおろし作業の省力化などによる物流業務の効率化に貢献していくとしている。

物流業界では、特にトラックによる物流において、輸送・配送での待機時間の長期化などにより運転手の労働時間は他の産業と比較して約2割長くなっている。かつ運転手の平均年齢も全産業と比べて+5.7歳と高齢化が進展(2018年 厚生労働省 賃金構造基本統計調査より)しており、物流における効率化の取り組みは社会的な課題。

国は荷主企業と物流事業者が相互に協力して物流改善を図ることを目的とした、「ホワイト物流推進運動」を2019年4月から実施している。同社も、このホワイト物流推進運動に参画し、モーダルシフトの推進のみならず待機時間の削減や付帯作業の軽減などの取り組みを行い、トラック輸送の生産性向上・効率化に貢献している。

同社では、今回のモーダルシフトの取り組みにより、物流面でのCO2排出量を削減し、環境負荷低減に貢献するとともに、物流業務の効率化も実現し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

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