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Hacobu/秋田県の青果物物流改革に参加、11月から実証実験

2021年09月08日/3PL・物流企業

Hacobuは9月7日、秋田県トラック協会の「首都圏市場向け青果物の物流効率化実証実験」に採択され、 11月に実証実験を行うことが決定したと発表した。

<実証実験の概要イメージ>
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全国農業協同組合連合会 秋田県本部の協力を得て、青果物の首都圏輸送のハブ拠点(中継点)を設け、集荷輸送と幹線輸送を分離する。具体的には、秋田県内のJAの集出荷拠点で青果物を集荷しハブ拠点まで輸送する車両と、ハブ拠点から首都圏への幹線輸送を行う車両を分離することで、ドライバーの長時間労働を回避する。合わせて、秋田県内の集荷ルートを見直し、集荷車両台数の削減を行う。

Hacobuは、提供するアプリケーション群MOVO(ムーボ)がすでに多くの物流事業者に利用される汎用性が認められ、実証実験コンサルタントとして参加する。アプリケーションを活用した車両の経路、位置情報、運行時間を把握し、最適なルートの構築、実績管理を行うことで、輸送の効率化をサポートする。

なお、この実証実験には「ホワイト物流」推進運動を展開する国土交通省がアドバイザリーボードとして参画し、トラック輸送の生産性の向上・物流の効率化に向けて協力を得ている。

なお、2024年4月から働き方改革関連法の施行により、ドライバーの時間外労働時間の上限規制が年960時間に設定される。これによりドライバーの人手不足の加速が予想され、対策として業務の効率化、労働時間の短縮化が求められる。

秋田県トラック協会は、こうした問題が続けば近い将来、長距離輸送に係る物流網の維持が困難になり、首都圏向けの輸送ができなくなってしまう可能性を危惧し、2019年に「秋田の未来の物流を考える協議会」を立ち上げ、早くから問題解決に向けた議論を行ってきた。

■実証内容
集荷ルートの見直し(配送・業務効率化)
 県南地区荷物に中央地区の小ロット荷物をドッキング
 各出荷所への集荷便数(=積込回数)削減 等
集荷と幹線分離によるドライバー運行当り労働時間削減
 集荷と幹線輸送の分離ハブ拠点の設置
 ドライバーシフトの見直し仕分作業の集約と場所の一元化
ICTによる物流情報の可視化(配送・業務効率化)
 ルート別の物量車両の経路、 位置情報、 運行時間
実証実験対象:秋田県~首都圏(各市場)間のトラック輸送

■参加団体
主な協力荷主、 運送事業者様
 全国農業協同組合連合会 秋田県本部
 全農物流 秋田支店
 羽後運輸
 川連運送
トラック輸送における取引環境・労働時間改善秋田県協議会 事務局
 東北運輸局 秋田運輸支局
 秋田労働局 労働基準部監督課
 秋田県トラック協会
アドバイザリーボード
 国土交通省 自動車局 貨物課
 国土交通省 東北運輸局 自動車交通部 貨物課
実証実験オブザーバー
 秋田県産業労働部 商業貿易課
実証実験コンサルタント
 Hacobu

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