早稲田大学発のロボティクススタートアップである東京ロボティクスは10月23日、自走式のパレタイズロボット「モバイルグリッパ」を開発したと発表した。
モバイルグリッパは、小規模~中規模の物流施設での短距離配送や仕分、物品管理を行うロボット。
大型物流施設ではパレタイジングロボットやAMRなどによって自動化が進んでいる一方、小規模~中規模の物流施設ではスペースや予算の制約で大規模な設備投資ができない事業者が多くいることから、小規模~中規模の物流施設が抱えるスペースや予算上の悩みを解消しつつ、省人化を実現するためのロボットとして開発した。
特徴としては、東京ロボティクスが強みを持つ「力制御技術」を活用し、異なるサイズの段ボールでも潰さずに把持、運搬することができる。
また、力制御に加えて左右が独立して動くグリッパを採用しており、ロボットが荷物の中心からズレて正対した場合にも安定して把持することが可能。
さらに、ロボットの可動部に新しい機構を採用したことで、低温度環境でも効率を落とさずに安定した稼働が期待できる。
東京ロボティクスは、モバイルグリッパについてナビゲーション機能や段ボール認識機能を付加した自律ロボットパッケージの販売や、エンドユーザへの自社によるソリューション等、さまざまな販売方法を検討中。潜在顧客へのヒアリングを通して、グリッパ部分をロボットアームに変更したり、足回りを差動二輪にするなどの仕様見直しも随時行っていくとしている。
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