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プロロジス/茨城県古河市に12.3万m2のマルチ型物流施設起工

2021年12月22日/物流施設

プロロジスは12月22日、茨城県古河市でマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河 4」を起工した。

<「プロロジスパーク古河 4」完成予想図>
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<位置図>
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同施設はプロロジスが開発を進める「プロロジス古河プロジェクト フェーズ 2」の1棟目となる。

「プロロジスパーク 古河 4」 は、圏央道の「五霞 IC」および「境古河IC」からいずれも約10分とアクセスに優れた北利根工業団地内に開発される。開発地は、関東地方のほぼ中央に位置し、国道・高速道路を利用して、東西南北の主要都市・港・空港まで約1時間で到達可能であるほか、東北道からダイレクトに繋がる加須エリアからも約10kmと近接しており、関東全域のみならず東日本での広域配送拠点としても最適なエリアである。圏央道から接続する東名・中央・関越・東北・常磐・東関東自動車道も利用しやすく、東北方面や関西方面へのアクセスも容易だ。

また、開発予定地は、東北道と並走する新 4号国道から至近 (約 3分) に立地している。 新4号国道は、古河エリアから国道16号に接続する 「庄和 IC」までの全区間が片道4車線以上に整備され、 都心部方面へのアクセス利便性にも優れている。自動車30分圏内にはJR宇都宮線沿線の住宅地もあり、北は栃木県小山市までカバーされ60万人超の人口を擁しており、雇用にも有利な地域とされる。

<プロロジス古河プロジェクトフェーズの概要>
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開発地の北東隣では、「プロロジス古河プロジェクトフェーズ 1」 として、合計約10万6000m2の敷地に3つのBTS型物流施設「プロロジスパーク古河 1・ 2・ 3」 が稼働中。

総敷地面積17万7000m2の 「プロロジス古河プロジェクト フェーズ 2」は、プロロジスが物流施設の集積するロジスティクス パークとして開発中。起工したマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河 4」に加えて、延床面積約10万9000m2で複数のBTS型物流施設の開発を計画しており、入居企業を募集している。

「同フェーズ2」は、さまざまな用途で利用できるマルチパーパス型ロジスティクスパークとして計画し、敷地内に特別高圧電力を受電する計画である。これにより、冷凍冷蔵倉庫、工場用途、大規模なマテハンや自動倉庫の導入、館内全域への空調設備など、大量の電気を使用する用途にも対応可能となる。また、工業用水や中圧ガスなど、その他インフラも充実している。

また、敷地内BTS型施設の入居企業の繁忙期には、保管荷物が 増加することも想定。増床希望時にはマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河 4」 を利用することで、敷地内での一体運用が可能となる。「プロロジスパーク古河 4」では、短期・小規模でスペースを賃貸できる「プロロジス・フレックススペース」の提供も検討し、入居企業のスペース需要増減に柔軟に対応する。

「プロロジスパーク古河 4」は、「プロロジス古河プロジェクト フェーズ 2」内で「マルチパーパス」のコンセプトを具現化する1棟目として着工。約6万8000m2の敷地に3階建て延床面積約12万1000m2のマルチテナント型物流施設として開発される。

「プロロジスパーク古河 4」は、 ワンフロア最大9000坪(約3万m2での 効率的なオペレーションが可能な設計とし、大規模なマテハン導入 ・自動化にも適した仕様とする。

施設の相互通行のスロープを南北2か所に設け、1・ 2階は約140m××210m、賃貸面積約9000坪(約3万m2)のフロアに両面バースを備え る計画。3階は約170m×240m、賃貸面積約1万1000坪(約3万6000m2) の大平面を確保する。

2・ 3階は、保管効率を重視したメゾネット形式とし、梁下有効高6.3m最大8.6mとする計画。日用雑貨・消費財などの高積みやラックの4段みも可能となり、一般的な5.5mの天井高に比べて保管効率が格段に向上する。また、ロボットストレージシステム等のさらに効率的な運用も実現可能である。

施設全体で最大6企業の入居に対応し、最小賃貸面積は3700坪(約 1万2200m2) から利用できる設計としている。施設内には、働く人のためのカフェテリアやコンビニエンスストアの整備も予定している。また、 安全な保管場所の需要が急増している化粧品やアルコール類などの保管も可能な小型倉庫を敷地内に併設。工業専用地域の特性を活かし、さまざまな業種・用途の物流需要に対応する。

BCP(事業継続計画)の観点から、非常時の発電機燃料としてオイルタンクを備える予定だ。これにより、防災センターや入居企業の事務所エリアなどへ最大約7日分の電力供給が可能となる。備蓄燃料は、震災等による停電時に、施設入居企業へ提供するほか、プロロジスが運営する周辺の物流施設への移送も想定している。

さらに、断水時にも約30日間トイレが使用できるよう給水設備を整える予定。ESG推進および環境負荷軽減のため、倉庫内には通常のLED照明比で電力使用量を半減できる高天井用センサー付きインテリジェントLED照明(プロロジス共同開発)を採用予定である。また、入居企業の温室効果ガス削減に寄与するため、約6MWの自家消費ソーラーを設置し、ゼロエネルギービル(ZEB)とする計画だ。

■「プロロジスパーク 古河 4」計画概要
名称:プロロジスパーク 古河 4
開発地:茨城県古河市北利根15番地
敷地面積:6万8123.91m2(2万609.29坪)
延床面積:12万3266.43m2(3万7288.09坪)
構造:地上3階建て、柱 RC+梁 S造
着工:2021年12月
竣工予定:2023年3月末

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