エミレーツスカイカーゴは1月21日、2021年は1年を通して数々のマイルストーンを達成し、世界の航空貨物業界でグローバルなリーダーとしての確固たる地位を築いたと振り返った。
新型コロナワクチンの輸送やその他医薬品では、迅速な輸送を通じて、エミレーツスカイカーゴは途上国のコミュニティ支援に尽力してきたとする。
2021年1月、エミレーツスカイカーゴは、DPワールド、国際人道都市、ドバイ・エアポーツと共同で、新型コロナワクチンをドバイ経由で迅速に世界各地へ輸送することを目的とした「ドバイ・ワクチン・ロジスティクス・アライアンス」を設立した。
また、世界保健機関(WHO)主導の取り組み「COVAX(コバックス)」の下、公平なワクチン輸送を促進するために、ユニセフと基本合意書を締結した。
温度変化に敏感な医薬品輸送に精通しているエミレーツスカイカーゴは、ワイドボディ機の高い輸送能力と広範なグローバルネットワークを通じて、世界のコロナワクチン輸送において重要な役割を果たしてきた。2021年4月時点、世界中で投与されたコロナワクチンの20本に1本が、エミレーツ航空の航空機で輸送されていたことになる。
2021年12月、エミレーツスカイカーゴは80以上の目的地に向けて6億回分のコロナワクチンの航空輸送を達成した。航空貨物輸送において、世界最大級の実績を積んでいる。
生鮮品の輸出面では、毎日約600トン分の食料品を輸送している。農産物の輸出を支えると同時に、食品輸入市場での食糧安全保障の確立を図っている。2021年、エミレーツスカイカーゴは26万5000トン以上の生鮮品や食料品を空輸した。その他の生鮮品の世界流通においても、重要な役割を担った。
2021年3月、エミレーツ航空のボーイング777型旅客機を利用した貨物専用便の運航開始から1年を迎えた。パンデミック中、エミレーツスカイカーゴは旅客貨物便でPPE(医療用個人防護用具)、食料品、医薬品、電子機器、製造品の原材料や、その他商品の輸送を促進し、世界的な貨物輸送能力を強化した。2020年3月から2021年3月までの間、エミレーツスカイカーゴは、旅客貨物便を世界の航空会社の中でも最多レベルの2万7800回以上運航した。
そのほか、グローバルネットワークの再開、ドバイ国際空港での低温流通強化、東京で開催された国際競技大会に向けて、出場馬を空輸するなどを挙げている。
貨物機への投資では、2022年~2024年のロードマップを発表した。10億米ドルを投じて、新たにボーイングの貨物機を2機導入するとともに、4機のボーイング777-300ER型旅客機を貨物機に改修する契約をイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)と締結した。