白山工業は2月2日、同社の提供する「IoT地震観測サービス」が、トラスコ中山が全国に保有する17か所の物流センターで導入されたと発表した。
トラスコ中山は、2021年2月に発生した福島県沖地震によって一部施設で被害が発生したことを機に、同8月からIoT地震観測サービスを導入した。
同サービスによって、全国の物流センターの被害状況が即座に把握できるようになり、初動対応体制が強化されたことで、2021年10月に発生した千葉県北西部を震源とする地震では、木曜日の22時41分という発生時刻ながら迅速な被害状況把握とその後の初動対応を可能にした。
今後、トラスコ中山では導入済みの安否確認システムとの連携に加え、同サービスの観測記録を活用することで、物流機器や物流システム・ロボットに対する地震の影響を検証し、今後のシステムやロボット構築時にその成果を取り入れていく方針。
<トラスコ中山の導入事例動画>
白山工業のIoT地震観測サービスは、地震発生時の複数建物の被害状況を一元管理できるサービス。計測のための地震計から、データ管理のためのクラウド、共有のためのアプリケーションまで、地震観測のトータルシステムを提供する。API連携を用いたデータ連携も可能。
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