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トルビズオン/福岡県宗像市でドローン配送実証実験に成功

2022年03月08日/3PL・物流企業

上空シェアリングサービス「sora:share(ソラシェア)」を運営するトルビズオンは3月8日、福岡県宗像市と共同でイオン九州の協力のもと、ドローンを用いた物流配送実証実験を同6日に実施したと発表した。

実証実験では、宗像市自由ヶ丘地区での将来的なドローン配送を見据え、住民が店舗に日用品を注文し、店舗からドローンの離陸地点へ物品を輸送、自律飛行ドローンで物品を輸送するまでの一連の流れを検証した。

同地区では「サービスが人の近くに移動してくる社会」という概念について検証を行うため積極的な実証実験を行っており、2021年10月には宗像市が商業施設や店舗が人の元へ移動しサービスを提供する次世代移動型店舗の「ショップモビリティ事業」の実験を行っている。

今回の実証実験はさらに深化した内容として、スーパーやコンビニ商圏をドローン輸送によって補完・拡大する「エアショップモビリティ事業」としての実証と、国道の近くにドローンの離発着ポートを置くことによる将来的な配送拠点機能となる可能性を評価し、事業の普及推進のために実施した。

実証実験では、ドローンポートの有用性や、ドローン配送による買い物時間の短縮、ドローンの定期航路の可能性を確認し、同地区でのドローン配送を実現可能なものに近付けることができた。

今回の実証実験の結果から、今後は大型幹線道路である国道3号線に近い位置へのドローンポートの設置や、商品の受け取り地点を多く設置することで、ドローン輸送の複線化や日常的なドローン配送の検討も進める方針。

また、小売企業や開発企業とも連携を強め、将来的には日用品や食料品の注文ができるアプリケーションの開発を行い、注文から商品のポート輸送、ドローンによる配送までを実施することで「サービスが人の近くに移動してくる社会」の実装を目指していく。

■実証実験概要
日時:3月6日 13:00~14:00
場所:福岡県宗像市 自由ヶ丘地区
離陸場所:南西産業 資材置き場
着陸場所:宗像市立自由ヶ丘中学校 グラウンド
実験内容:食料品の配送
使用機体:DJI Matrice300RTK改(輸送BOXを取り付け輸送用機体として改造)
搬送重量:約1kg(食料品 イオン プライベートブランド トップバリュシリーズ)
搬送距離:約1km
飛行条件:天候晴れ
最大高度:100m

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